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基礎から学ぼう!初めてのマイクロスコープ (全7回)

歯科衛生士を対象とした、マイクロスコープの基礎を習得するプログラムです。初めてマイクロスコープを使い始める方が、一から学べる内容になっています。

  • 【無料】自己紹介&本日の内容 00:27

    マイクロスコープをまだ使ったことがない、マイクロ酔いしてしまう、ピントが合わない、などなど。
    マイクロに苦手意識を持っていませんか?
    初心者から上達を目指す歯科衛生士さんまで、この講義でマイクロスコープの使い方をマスターしましょう!


    講師の増田佳子先生に講義内容を紹介いただきました。

  • #1 歯科衛生士がマイクロスコープでできること 21:46

    本動画は、歯科衛生士がマイクロスコープを用いることでどんなことができるのか、沢山の症例を元に講義いただきます。
    講師は、「医療法人社団顕歯会 デンタルみつはし」でご活躍中の顕微鏡歯科衛生士、増田佳子先生です。
    先生は21年にわたるマイクロスコープの経験をお持ちで、その専門知識を惜しみなく披露してくださいます。

    マイクロスコープの導入により、高度な精度を要する処置が可能となります。
    今回の動画では、特にマイクロスコープを導入したいけれども使用方法に不安を感じる方々に向けて、具体的な手法やポイントについて解説されます。
    初心者にも分かりやすい内容となっておりますので、ぜひご覧いただきたいです。

    まず、増田先生の所属する歯科医院でのマイクロスコープの活用方法についてご紹介いただきます。
    診療室だけでなく、歯科衛生士専用のユニットにもマイクロスコープが備えられており、患者様やアシスタントに見やすい位置にモニターが設置されています。

    定期検診時には、このモニターを使用して前回からの経過や口腔内の状態の変化を患者様に説明することが行われています。
    また、マイクロスコープは動画撮影も可能であり、患者様に状態を的確に説明する手助けとなっています。
    これにより、患者様の理解を得やすくなり、治療へのモチベーションを高めることができます。

    動画内では、実際の症例を通じてマイクロスコープの活用例を紹介いたします。
    例えば、プローブが入らない状態から歯肉の異常を発見し、歯根外部吸収を見つけ出すケースなどが挙げられます。
    また、隣接面カリエスや補綴物の脱離、クラックの発見においてもマイクロスコープが大きな役割を果たしています。
    これらのケースでは、通常の目では見逃してしまいそうな微細な変化も、マイクロスコープを通じて鮮明に確認できることが示されています。

    また、マイクロスコープは患者さんとのコミュニケーションにも役立つツールとなっています。
    通常は患者さんに伝えづらい部分も、モニターを通じて視覚的に説明できるため、理解度の向上に寄与します。
    例えば、臼歯遠心部のプラーク付着状況や歯ブラシの効果、内縁上皮の毛細血管やBOPの状態なども、患者さん自身が確認できるようになります。

    この動画を通じて、マイクロスコープの導入がもたらす効果や活用法について学ぶことができます。
    次回の動画では、マイクロスコープを導入する際に最初に行うべきことについて詳しく解説される予定です。
    ぜひ続けてご覧ください。

  • #2 マイクロスコープを使い始める前に 23:01

    前回の動画では、マイクロスコープの魅力についてお話しましたが、今回は実際にマイクロスコープを使い始める際の重要なポイントについてご紹介します。

    マイクロスコープには「接眼レンズ」と「対物レンズ」という2つのレンズがあります。
    接眼レンズは遠くのものを見るために、対物レンズは物を拡大するために使用します。
    最初にレンズフードの長さを調整し、裸眼や眼鏡の使用に合わせて調整します。
    詳しい調整方法は動画内で解説されていますので、ぜひご確認ください。

    次にマイクロスコープの視野を合わせるポイントを学びます。
    ピントが合わない、酔ってしまうといった悩みを持つ方もいるでしょう。
    増田先生によれば、視度調整と瞳孔間距離の調整が大切です。
    視度調整は速度も要因であり、遅いと目の筋肉でピントを合わせる際に正確さを欠くことがあります。
    また、瞳孔間距離の調整は自分の目の幅とレンズの幅を合わせる必要があります。
    これらの手順や利き目の判断方法も動画内で解説されています。

    しかし、調整してもピントが合わない場合もあります。
    二重映像の理由や改善策についても詳しく紹介されていますので、ぜひ動画をご覧いただき解決の手がかりを見つけてください。

    マイクロスコープは単なる拡大装置ではなく、新たな空間認識能力が求められます。
    これは物体の位置や大きさ、形、速さ、物体同士の間隔を素早く認識する能力です。
    マイクロスコープで見る世界は従来のパターンと異なり、動きも速く感じることがあります。
    増田先生は、この新たな空間認識能力を獲得することが重要だと説明しています。

    空間認識能力を欠いたまま使用すると、脳が従来の見方をしようとするため、顕微鏡酔いが起こる可能性があります。
    目眩や吐き気といった症状にお悩みの方は、ぜひ動画を参考にしてください。

    最後に、マイクロスコープを効果的に活用するためのトレーニング方法や診療時間についても解説されています。
    現在お困りの方はもちろん、これからマイクロスコープを使い始める方にも役立つ情報が満載です。
    ぜひ動画をご覧いただき、スキルアップにお役立てください。

  • #3 ミラーテクニック 17:38

    今回は「マイクロスコープを最大限に活用するために欠かせないミラーテクニック」に焦点を当ててお話しいたします。

    マイクロスコープを使用する際、ピントが合った場所は同じ高さに見えるため、「立体的な把握が難しい」という課題があります。
    これを克服するためには、異なる角度から観察する必要があり、その鍵となるのがミラーテクニックです。

    本動画では、マイクロスコープがどのくらい立体感を制約するかを、人工歯を使用してわかりやすく説明いたします。
    また、一般的なミラーでは生じる二重像に対して、表面反射ミラーを活用する方法も提案されます。
    増田先生おすすめのミラーもご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

    次に、ミラーテクニックの基本を3つ紹介いたします。
    まず最初に重要なのは「持ち方」です。ミラーをしっかりと固定するためには適切な持ち方が必要です。
    なぜなら、マイクロスコープを使用する際、わずかな揺れが大きな揺れに変わるからです。

    次に、「離して見る」というテクニックです。
    これにより、ミラーに水滴がつきにくくなり、わずかな角度でも視野が広がり、指が画面に映りにくくなります。

    最後のポイントは「顔と頭の向きを反対にする」ことです。
    これをお化粧をする際の鏡の使い方に例えて解説されています。
    この角度の調整によって、効果的な観察が可能となります。

    動画内では、顎の模型を使用した顔の向きのデモや、ミラーの配置についても詳しく説明されています。
    初めて聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、動画を通じて直感的に理解できることでしょう。
    ミラーの角度をわずかに変えるだけでも、劇的に視野が広がります。

    ミラーテクニックの重要性を理解し、マイクロスコープを活用した診療の質を向上させる方法について学べる貴重な内容となっています。
    動画をぜひご覧いただき、今後の診療にご活用いただければ幸いです。

  • #4 スケーリング 11:16

    前回は、施術前に押さえるべき基本的な「ミラーテクニック」について学びました。
    今回は、実際の施術時に意識すべきポイントに焦点を当てて、「スケーリング」についてお話しいたします。

    さっそくですが、皆さんは超音波スケーラーを握る際、どのように握っているでしょうか。
    おそらく、ペンを握るようにしているかと思います。しかし、マイクロスコープを使用する場合、スケーリングを行う際とは異なる握り方が必要です。

    通常のスケーリングでも重要な「ポジション」と「固定」は、マイクロスコープを使用する際には一層大切です。
    自身が動くたびに姿勢を調整しなければならず、これが精度低下の原因となるため、細心の注意が必要です。

    続いて、把持時に小指が浮いてしまう傾向にあることが指摘されています。この理由も解説されています。
    物を握る際、適切な把持は「握る」ことが大切です。一方、「つまむ」ような把持では、スケーラーの正確な制御が難しくなります。
    増田先生は、正確なコントロールを実現するためにも、「握る」把持が重要だと強調されています。
    普段のスケーリングでも同様ですので、ぜひ自身の把持方法を見直してみてください。

    次に、患者様の頭の角度に注目します。理想的な基本のポジションは、上顎の場合は上顎の咬合平面、下顎の場合は下顎の咬合平面が床面と垂直な位置です。これを「マキシラアングル」とも呼びます。

    しかし、歯科衛生士は単に歯を見るだけでなく、口腔内全体を観察することが多いでしょう。
    本動画では、患者様のヘッドレストを移動させることなく、全体を見る方法も分かりやすく解説されていますので、ぜひご参考にしてください。

    後半では、スケーリング中の注意事項や見えづらい状況での原因、エアーを使用する際のコツについても紹介されています。
    水滴による視界の遮りや、歯面が湿って見えにくいといった状況は誰しも経験があることでしょう。

    また、歯肉縁下にエアーをかける際は、気腫に注意が必要です。
    これらについて、皆さんはどのような点を意識しながら施術しているでしょうか。
    増田先生によれば、スリーウェイシリンジを使用してエアーをかける順序や角度にはコツがあるそうです。
    即実践可能な内容ですので、ぜひ動画を確認し、ご参考にしていただければと思います。

  • #5 ワンオペをする歯科衛生士の工夫 12:58

    歯科衛生士が施術する際、通常アシスタントは同行しないことが一般的かと思います。
    特にマイクロスコープを使用する場合、ワンオペでの施術は困難な場面もあるかもしれません。
    そのような場合でもアシスタントのサポートが得られないため、一人での操作が難しい課題が生じることもあるかもしれません。

    本動画では「ワンオペの状況でもマイクロスコープを効果的に活用するための10のコツ」を増田先生に学びます。
    既にマイクロスコープを使用している方々だけでなく、今後導入を考えている方々にもぜひご覧いただきたい内容です。

    まず最初のコツは、「時間を最大限に活用する方法」です。
    アシスタントの支援がない状況で歯科衛生士が施術を行う際、1分1秒は貴重です。
    そのため、増田先生は患者様とのヒアリング時間を短縮するため、患者様に自宅で使用している清掃用具を持参してもらうことを提案しています。
    これにより、「何を使用しているか?」といった毎回の質問を省略し、その分の時間を施術に充てることができます。

    次に、毎回使用する器具や道具は、各ユニットに事前に備えておくことも大切です。
    その日の患者様に必要な基本セットやハンドピースなどは、朝の段階で予備も含めてユニット脇のキャビネットに用意しておきます。
    これにより、バックヤードに何度も取りに行く手間が省け、時間を節約できるでしょう。

    増田先生はまた、「超音波スケーラーや歯肉溝吸引管の配置やポジショニング」といった工夫も行っています。
    さらに「排唾管、ガーゼ、スケットハンド、ミラー」などの器具類も、各アイテムの選択に工夫を凝らしています。
    例えば、ガーゼは吸水性の高いものを選び、ミラーはエアー噴射が可能なものを使用するなど、作業の効率化を図っています。
    動画内ではおすすめの商品も紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

    最後に、診療や施術において患者様とのコミュニケーションは非常に重要です。
    特に歯科治療では痛みや不快感が生じることがあるため、患者様への配慮や気遣いが求められます。
    一般的には「何かあれば手を上げてください」と伝えることが一般的かと思いますが、マイクロスコープを使用する際には視野が狭まるため、これだけでは患者のサインを見逃す可能性があります。
    そのため、増田先生は「声を出してください」と伝える方法を提案しています。
    これも患者への思いやりが感じられる方法ですので、実際の動画でどのように対応しているかぜひ確認してみてください。

  • #6 上達するためのカギ 11:58

    これまで、マイクロスコープを効果的に使用する際のポイントやコツについてお話しいただきました。
    最終回となる本動画では、モチベーションを保ちながらマイクロスコープのスキルを向上させるための鍵について詳しくお話しいたします。

    まず、抜去歯を使用して、超音波スケーラーをセメントやエナメルジャンクションに当てたときの様子を観察してみましょう。
    微妙な段差やスケーラーチップの角度の違いによって、当たる位置が変わることが分かります。

    次に、空き缶を使って超音波スケーラーを根面に当てる際にどれだけのダメージを与えるかを確認してみましょう。
    異なる角度から当ててみて、セメント質にダメージを最小限に抑えて歯石を効率的に除去する方法を見つけることができます。

    その後、うずらの卵にエアーフローを吹きかけると、表面上は綺麗に見えていても、小さな窪みに色が残っていることがわかります。
    これはマイクロスコープを使用することで気付くことができるポイントです。

    また、歯牙を切断してデブライトメントを行った後のセメント質の厚さを確認することもおすすめされています。
    文献によると、セメント質の厚さは20〜50μmと言われていますが、実際に施術後の根面を確認してみてください。

    こうしたマイクロスコープを用いた観察によって、気付かなかった詳細な点が浮き彫りになり、これがより高度な施術につながるのです。
    ぜひこれらのアイデアを実践してみてください。

    マイクロスコープのスキルを向上させるには、練習が欠かせません。
    動画内では、ミラーテクニックの向上に向けた具体的な練習方法についても詳しく説明されていますので、ぜひ参考にしてください。

    さらに、ピントの合わせ方という難しいポイントについても解説があります。
    ピントが合っているつもりでも実際には合っていないことがあり、これは目の疲労の原因にもなり得ます。
    低倍率ではピントが合っていても、高倍率に切り替えると画像がぼやけることがあることにも注意が必要です。
    動画では実際の映像を使用して説明されており、非常に分かりやすくなっていますので、ぜひご覧ください。

    最後に、上達を早めるための重要な鍵は「録画して患者様にプレゼンすること」とのことです。
    自身の施術を録画し、他人に見てもらうことでフィードバックや気付きを得ることができます。
    これがマイクロスコープのスキル向上において重要なポイントとなります。

    動画では、実際に撮影された2つの動画を例に挙げて、プレゼンの方法についても詳しく説明されています。
    ぜひ動画を最後までご覧いただき、マイクロスコープの技術向上に役立ててください。

このプログラムの受講状況
全体進捗
0/7
試験結果

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