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パウダーメインテナンス 実践編 (全6回)

次世代のPMTCを使いこなそう!部位ごとの動かし方や注意点について

  • 01.基本操作と準備物 04:48

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    ・パウダーメインテナンスの準備と実践方法
    ・ハンドピースの持ち方、動かし方
    ・ノズルの角度、距離
    ・効率的な除去のポイント
    ・パウダーメインテナンスができないケースについて

    ■基本事項
    ・染め出しをしてバイオフィルムを可視化する

    ■ハンドピースの持ち方、動かし方
    ・ハンドピースはくるくると回せるように軽く持つ
    ・円を描くようにくるくると動かす
 前歯などの細長い歯は縦に動かす
    ・同じ場所に2秒以上動きを止めないよう注意する


    ■ノズルの角度、距離
    ・口腔粘膜や歯周ポケットには直接噴射しない
    ・ノズル角度は30°〜60°
 ノズル先端と歯面との距離は5〜10mmで行う
     (メーカにより異なるため使用前に確認する)
    ・歯肉が安定していれば、縁下方向へ向けて使用できる
    ・以下の場合は歯冠方向へノズルを向けて使用する
     -炎症がある
     -角化歯肉が少ない
     -歯肉が薄い
     -歯肉が弱々しい など

    ■サクション
    ・飛散するパウダーと水に対して、サクションを対角線上に置いて吸引する
    ・部位ごとにサクションの位置を調整する
    ・部位により水が溜まる場合は排唾管も使用する

    ■パウダーメインテナンスができないケース(事前に聞き取りを行う)
     《使用を控えるべき口腔内状態》
     ・口内炎や口腔内の傷
     ・歯周治療直後の歯周ポケット
     ・急性炎症の出血
     ・排膿部位
     ※知覚過敏部位などもしみることがないか確認が必要

     《聞き取りを行った上で使用を検討すべき全身疾患》
     ・慢性的な気管支炎、喘息などの呼吸器疾患のある方
      →微粒子のパウダーと水を誤って吸い込むと呼吸困難や症状が悪化するおそれがある

  • 02.左下臼歯部 03:30

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    ・左下7-4のポジションと施術のポイント
    ・効率アップのために

    [共通のポイント、注意事項]
    ◾️ノズルの向き
     ・角化歯肉が少ない場合はハンドピースの先を歯肉方向に向けず、歯冠側にノズルを向け噴射する
     ・歯肉が安定している場合は、辺縁歯肉側に向けて噴射することもできる
    ◾️動かし方
     ・同じ部位にとどまらないようにハンドピースをくるくる円を描くように動かしながら進める
     ・サクションはハンドピースに合わせて、部位が変わるごとに位置をその都度調整する
    ◾️効率UPのために
     ・バイオフィルムの付着量が多い場合は、事前に歯ブラシなどでバイオフィルムを減少させてから施術してもよい

    [左下7-4頬側]
    ◾️ポジション
     ・術者11時
     ・お顔の向き正面
    ◾️サクション
     ・サクションのチップは基本の向きで左の頬側へ挿入
     ・正中から挿入し、チップが見えなくなったらサクションを少し左上へ引き上げる
    ◾️ハンドピース
     ・ノズルの背を使って粘膜を排除しながら口腔内へ挿入

    [左下7-4咬合面]
    ◾️ポジション
     ・頬側と同じ

    [左下7-4舌側]
    ◾️ポジション
     ・術者11時のまま、お顔を少し左側に向いていただく
    ◾️ハンドピース
     ・少し長く持ち直す

  • 03.下顎前歯部 05:03

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    ・下顎前歯部のポジションと施術のポイント
    ・スムーズにサクションを行うポイント
    ・付着物が除去できない場合の対処法について

    [ポジション]
    ・術者:11〜12時
    ・お顔の向き:正面か少し右向き

    [粘膜の排除]
    ・口唇が歯にかぶって見えない方は施術前に口唇排除を行い、ロールワッテを活用する
    ・少し濡らしてから カーブをつけて挿入する
    ・ロールワッテ上からサクションや指で排除する
    ・小帯の長さにより、真ん中にロールワッテを入れると不快感がある場合は
     必要に応じて小帯を避けてロールワッテを2つ使用する

    [排唾管・サクション]
    ・下顎前歯は水が溜まりやすいため排唾管を使用する
    ・サクションは操作性を高めるため、ハンドル部分を力を抜いて持つと、
     スムーズにサクションを使用することができる。(グッと握りこんでしまうと動かしにくい)
    ・接続部が外れやすいサクションなどで上の方を持つ時も、力を抜いて持つことを意識する

    [操作方法]
    ・ハンドピースは軽く持ち、円を描くように動かす
     歯冠が長い場合やコンタクトポイントは縦方向に動かす
    ・2秒以上同じ部位に留まらないようにする
    ・ハンドピースの位置が動くごとにサクションも少しずつ移動させる

    [付着物が除去できない場合]
    ・パワーと水量を上げてアプローチしてみる
    ・歯石がある場合は、エアポリッシングが終わった後に超音波スケーラーで除去する

  • 04.右下臼歯部 03:46

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    ・右下臼歯部のポジションと施術のポイント
    ・スムーズに行うポイント
    ・サクションで粘膜を吸ってしまう場合の対処法について

    ◾️右下4-7頬側
    [ポジション]
    ・術者:10〜11時(4番に進むにつれ11時よりに移動する)
    ・お顔の向き:軽く右側

    [スムーズに行うためのポイント]
    ①先にハンドピースを入れて粘膜を広げてから、サクションを挿入する
      →舌や粘膜を吸引しにくくなる
    ②7番の遠心を行う時にはサクションを右上に引き上げる
     →右上に引き上げることで7番遠心を目視しやすくなる 

    [レスト]
    ・口腔外レスト

    [操作方法]
    ・7番→4番へ進めていく
    ・角化歯肉が少ない場合はノズルを歯冠側に向けて噴射する
    ・ノズルの先端を歯面から5~10mm程度離し、2秒以上同じところに噴射しない
    ・7番が終わったらサクションを右下方向へ下げる
    ・4番は口を少し閉じ気味すると行いやすい

    [粘膜を吸ってしまう場合]
    ・ロールワッテの上から広げることで粘膜の吸引を防ぐことができる

    ◾️右下4-7咬合面
    [ポジション]
    ・術者:10~11時
    ・お顔の向き:軽く右側

    [レスト]
    ・口腔外レスト

    [操作方法]
    ・4番→7番へ進めていく
    ・咬合面の裂溝にパウダーがまんべんなく当たるようにノズルの角度を変えながら行う


    ◾️右下4-7舌側
    [ポジション]
    ・術者:10~11時 しっかり右向きが難しい場合は、13時あたりで行ってもよい
    ・お顔の向き:頚椎などに問題がなければしっかりと右向き
           
    [レスト]
    ・口腔外レスト
    ・小臼歯の遠心など、ノズルをしっかり回しこみたいところはオトガイあたりにレストを取る

    [操作方法]
    ・サクションで舌を排除して7番→4番へ進めていく

    ◾️スプレー噴射機能
    ・水のみのスプレー噴射ができる機能があればスリーウェイシリンジに持ち替えずに口腔内洗浄ができる

  • 05.左上臼歯部 02:21

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    ・左上臼歯部のポジションと施術のポイント
    ・頬側の粘膜排除が難しい時の対処法

    ◾️上顎のセットポジション
    ・下顎よりもユニットの高さを上げて、ヘッドレストを少し倒す(チンアップ)

    ◾️左上4-7-頬側
    [ポジション]
    ・術者:9〜10時
    ・お顔の向き:軽く右側

    [頬側の粘膜排除が難しい時]
    ・先にハンドピースを入れて粘膜を広げてから、サクションを挿入する
    ・頬粘膜をしっかりと排除することで最後臼歯まで目視することができる

    [操作方法]
    ・7番→4番へ進めていく
    ・口を少し閉じ気味すると行いやすい

    ◾️左上4-7咬合面
    [ポジション]
    ・術者:9〜10時のまま
    ・お顔の向き:正面

    [操作方法]
    ・4番→7番へ進めていく

    ◾️左上4-7舌側
    [ポジション]
    ・術者:9〜10時のまま
    ・お顔の向き:正面のまま

    [操作方法]
    ・7番→4番へ進めていく

    ◾️部位共通のポイント
    ・バイオフィルムがしっかり付着している場合はノズルを近く、
     薄い付着の場合はノズルを離して噴射することで効率が良く行うことができる
    ・2秒以上同じ部位にとどまらないようにハンドピースを動かす
    ・サクションもハンドピースに合わせて移動させる

  • 06.上顎前歯部から右上臼歯部 その1 04:02

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    ・上顎前歯唇側、右上臼歯部頬側と咬合面のポジションと施術のポイント
    ・施術前に染め出しを行う意味
    ・ノズルの向きと、サクションの位置関係について

    ◾️上顎前歯唇側
    [ポジション]
    ・術者:10時
    ・お顔の向き:正面
    ・パウダーや水の跳ね返りが起きやすいので、タオルをやや深めにかけておく

    [粘膜排除]
    ・サクションで粘膜をめくって口唇を排除する
    ・口唇の排除がやりにくければロールワッテを挿入して行う

    [サクション]
    ・水が飛び散りやすい部位のため、サクションはノズルの方向に合わせて
     水をしっかり受けられる場所に位置付ける

    [操作方法]
    ・左上3番→右上3番へ進めていく

    ◾️右上7-4 頬側
    [ポジション]
    ・術者:10時のまま
    ・お顔の向き:少し右向き

    [サクション]
    ・サクションチップの背面が頬側に向くように向きを変える
    ・ノズルの先とサクションチップの位置が近すぎると水が歯面に当たる前に水を吸引してしまうため、意識的に離しておく
    ・パウダーが口腔内に飛び散るようであれば、サクションを口蓋側から挿入し咬合面あたりに置いてもよい

    [粘膜排除]
    ・先にハンドピースを入れて粘膜を広げてから、その手前にサクションを置く

    [操作方法]
    ・7番→4番へ進めていく

    ◾️右上7-4 咬合面
    [ポジション]
    ・術者:10時のまま
    ・お顔の向き:頬側の時よりも少し右向き

    [粘膜排除]
    ・頬粘膜が歯に被って見えにくい場合は、右手の薬指で粘膜排除をしながら行う

    [操作方法]
    ・4番→7番へ進めていく

    ◾️部位共通のポイント
    ・2秒以上同じ部位にとどまらないようにハンドピースを動かす
    ・サクションもハンドピースに合わせて移動させる

    ◾️染め出しを行う意味=バイオフィルムの可視化
    ・パウダー噴射が必要な部位とそうでない部位の可視化ができるため、オーバートリートメントを防ぐ
    ・取り残している部位がわかりやすい
    ★施術前に必ず染め出しを行う!

このプログラムの受講状況
全体進捗
0/6
試験結果

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