#3 症例から見るMinimumな形成②~歯肉炎のコントロール~
概要
もう一症例を見ながら、Minimal Horizontal Preparationについて考えていきましょう。
症例は前歯部に多数のサイナストラクトを認めます。
パノラマX線写真で根尖部の透過像を認めました。
審美目的に大きく歯肉縁下の形成がなされており、前医では前歯部すべて抜歯が必要と指摘されて来院されました。
右上1はカリエスも大きく、抜歯適応と判断し、抜歯およびソケットプリザベーションを行いました。
その後、プロビジョナルレストレーションを作成し、歯肉の炎症のコントロールを行いました。
ここから、補綴治療を考えていきます。
Micro Horizontal Preparationの特徴は、フェルールが無くても補綴が可能であることと内山先生は考えています。
また、隔壁を作成する際も、太さがあるので壊れにくいという特徴があります。
前歯部の根管治療終了後に、インプラント埋入を行うと同時に、他の歯のクラウンレングスニングを行いました。
これによって、歯肉縁のラインが揃い、より審美的な治療が可能になりました。
次に下顎の治療に移りました。
補綴物除去後、上顎同様、深く大きく形成されていました。
下顎はまずクラウンレングスニングを先に行い、歯肉のコントロールを優先しました。
その後、よりワイドな隔壁を作り、根管治療を行い、Micro Horizontal Preparationを行いました。
前医で12本抜歯と診断されていた状態から、最終的には抜歯を1本に抑え、審美面・機能面・歯肉コントロールすべての調和が取れた状態にすることができました。
Micro Horizontal Preparationは審美面だけでなく、生体への親和性も優れた形態です。
症例を通して、歯肉のコントロールの良好性やフェルールの有無など詳細なポイントを学んでいきましょう。
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