2019年03月07日(木)

【LIVE配信参加レポートPart1】宮崎真至先生クリニカル・カンファレンス

【LIVE配信参加レポートPart1】宮崎真至先生クリニカル・カンファレンス

日本大学歯学部付属歯科病院病院長の宮崎真至先生によるクリニカル・カンファレンス「コンポジットレジンのレイヤリングテクニック」が開催されました。


会場はDoctorbookセミナー室ですが、先日の石井宏先生のクリニカル・カンファレンスに続き、LIVE配信も行われました。


 


コンポジットレジンの接着


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まずコンポジットレジンの接着システムの歴史についての解説がありました。


 


1955年にBorenocoreが60%の正リン酸を用いた方法を論文として発表して以来、コンポジットレジンの接着システムは年々進歩してきました。


1980年代に入ると象牙質に対する接着システムの基礎が出来、1990年代に入るとセルフエッチングシステムが開発されました。


2000年にはワンステップのシステムが、2014年にはユニバーサルボンドが開発されるなど接着システムの発展には目を見張るものがありますね。


 


これらの接着システムの向上はさまざまな臨床的利点を生み出しました。
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例えば、「コンポジットレジンを充填した後にしみる!」といった嫌な症状が以前と比べて少なくなっていませんか?


コンポジットレジンによる歯髄刺激のメカニズムはコンポジットレジンと歯質の間に侵入した細菌の存在ということが明らかにされています。


つまり、接着システムの向上は辺縁漏洩を減少させ、歯髄刺激性の低下をもたらした結果、しみにくくなってきているのです。



コンポジットレジンを用いた破折歯の修復


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破折歯を例にコンポジットレジン修復の実際を見てみましょう。 


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まずアルギン酸で印象後、クイックダイなどのシリコン系の模型材を流し込みます。


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模型が完成したら、反対側の形態を参考にレジンで舌側を模型上で形作ります。


分離材を塗布し、パテタイプのシリコン印象材でシリコンガイドを作ります。


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唇側に3~4mmのベベルを付与し、そのエナメル質の部分にエッチングを施します。


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水洗乾燥後、ボンディング材を塗布します。


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先ほどのシリコンガイドにA2ボディーやA2デンティンのレジンペーストをのせて圧接します。


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これで先ほどのシリコン模型の状態になりましたね。


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さらにペーストを足して明度を高くしていきます。 


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さらにエナメルペーストを足していきます。


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形態修正、研磨後です。さすが宮崎先生ですね。


 


明度についてひとつ注意点です。


天然歯は唾液に触れずに乾燥すると3~5分で明度が一気に上がります


その状態から唾液に触れて元の色に戻るまでには30~60分以上かかります。


一方コンポジットレジンはその変化は起きません。


つまり処置中の乾燥状態の天然歯の明度に惑わされないようにする必要があるとのことでした。


 


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