上顎洞底挙上術におけるMIとソケットリフト症例 #1
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*2022年3月30日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
ここ10年でインプラントについての考え方や新しい器具の開発など、目まぐるしい進展を遂げています。
そこで今回は、梅村先生に低侵襲で安全なソケットリフトを行う考え方やスキルについて詳しく解説いただきました。
日ごろの臨床でソケットリフトを日常的に行っている先生から、そうでない先生まで役に立つ貴重なご意見となっているでしょう。
最初に「1.上顎洞低挙上術におけるMI」について解説いただきました。
上顎洞低挙上術におけるアプローチで、サイナスリフトとソケットリフトのそれぞれの特徴について解説いただきました。
日本口腔インプラント学会の治療指針を参考に分かりやすく解説いただき、ソケットリフトがMIであることが分かります。
また、ソケットリフトの洞粘膜の穿孔について、日本口腔インプラント学会の治療指針では確認できないとあります。
しかし、この点はマイクロスコープを活用することで「うまくカバーできると考えている」述べられました。
10年前より多くの文献を参考にしながらさまざまな手法を試してこられた梅村先生は、MIについて以下のように考えれおられます。
歯科だけでなく医科でもMIが重要なコンセプトになっていますが、医療結果(ロンジェビティ)が担保される必要があります。
それぞれのバランスを保ちながら、患者さんと相談して治療をすることが大切であることが分かりました。
次に、オステオトームによるソケットリフトの症例を解説いただきました。
右上6番に上顎洞低挙上術を行い、インプラントを埋入したケースです。
骨の高さは1~2ミリのため一般的には側方アプローチのケースになりますが、MIで行うため歯槽頂からアプローチしています。
10年後の状態と比較しても、大変安定した状態が続いていることがハッキリと分かる症例でした。
しかし、マレットで叩くことを嫌がる患者さんは非常に多く、めまいや脳震とうに繋がることもあるでしょう。
そうすると、オステオトームによるソケットリフトは「本当にMIなのか?」という疑問が残ります。
梅村先生が参考にした文献によると「槌打しないソケットリフトが一番MIである」ということが分かったと解説されました。
そこで、次にピエゾを使用したソケットリフトの症例について解説いただきました。
骨の高さが3ミリほどしかないため、一般的には側方アプローチの症例ですが、ピエゾチップを使用したということです。
6年10カ月後の経過を見ても、頬舌的に安定していることが分かりました。
最後の症例は、後ほどより詳しい解説を行っていただく予定です。
ぜひ続編もご覧になってください。
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