支台歯形成から形成不全が起こりやすい場所について詳しく解説 #4
- 価格
- 2,750円〜(税込) (D+会員 2,200円〜(税込))
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- 1% (通常:25pt〜 D+会員:20pt〜)
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*2022年3月16日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
引き続き「支台歯の形成」の解説より行っていただきました。
最初に、臼歯部の形成に適した理想的な削合量をまとめたスライドを準備いただきました。
形成不足が起こりやすい場所は、咬合面のスペース不足と関係があります。
咬合頂からのスペースは取れているが、対合歯の機能咬合が嵌合する箇所のスペースが確保されていないケースがあるためです。
その場合、裂溝を形成することができず、無理な溝を入れれば補綴物の強度が低下してしまうことを詳しく解説いただきました。
では、実際に臼歯部の形成を行うステップをスライドで確認していきましょう。
前回の解説と同様に、使用するバーや削合する量など分かりやすく解説いただきました。
次に、補綴物マージンの設定位置について解説いただき、重要なポイントは以下のような点を挙げられました。- ・審美的観点から歯肉縁下に設定せざるを得ない
- ・歯肉縁下にマージンを設定しなければ保持形態がとれない
- ・旧補綴マージンの形成がすでに歯肉縁下に形成されている
- ・カリエスが歯肉縁下に存在する
正確な位置に補綴物のマージンを設定するには健康で安定した歯肉縁が必要であることが分かりました。
次に、隣接部の過度に深い形成による生物学的幅径の侵襲について解説いただきました。
生物学的幅径の侵襲は、時間経過と共に歯周組織の付着喪失後、根尖側に設定し直されます。
審美的補綴を長期的に成功させるためには、生物学的な幅径を考慮した正確な診断をすることが必須であると解説いただきました。
また、補綴物と辺縁歯肉との調和を図る場合には、Emergence Profile概念を理解しておくことが重要です。
Emergence Profileとは、歯肉縁下のエリア・歯肉縁上のエリアを合わせたものと定義されています。
続いて、歯間部分のブラックトライアングルについて解説いただきました。
天然歯の隣接面部の歯槽骨頂と歯のコンタクトポイントとの距離が5ミリでは98%の割合いで隙間が封鎖されたと報告されています。
また、6ミリでは56%、さらに7ミリでは27%の割合で歯隙間乳頭がブラックトライアングルを埋めたと報告されています。
これらの概念をよく理解した上で、フィニッシングラインを決めることが重要と教えてくださいました。 - ・審美的観点から歯肉縁下に設定せざるを得ない
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