メンテナンス時の見逃しがもたらすこと #1
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*2022年2月24日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
ここ20年ほどでメンテナンスを定着させようという動きが、とても高まってきました。
本日はメンテナンスについて、何をどのようにしたら良いのかをお話いただきます。
歯科衛生士歴44年の大ベテランである土屋和子先生は、現在3件の歯科医院に勤務しご活躍中です。
その間、世の中の変貌とともに歯科衛生士の仕事内容・役割も随分と変わったとおっしゃいます。
メンテナンスというものは、カリエスや歯周病の予防という意味だけではありません。
患者様の未病を見つけ問題を起こさないようにする貴重なチャンスでもあるのです。
「知識を増やすことで問題解決がしやすくなる」「患者様の健康観・価値観を変えることは簡単ではない」と覚えておいてください。
また「目的は一つ、目標はそのための手段でありいくつあってもいい」ということも念頭に置いて動画をご覧頂ければと思います。
土屋先生の仕事の目的は「健康寿命の延伸に貢献すること」だそうです。
早速、長年患者様を担当されてきた中で「メンテナンス時の見逃しがあった」と思われる患者様の症例をご紹介いただきます。
1つ目は他院からの紹介でインプラントを希望し来院された方の例です。
【case1】62歳 男性 主訴は#11のインプラント治療 3年間月1回のメンテナンスに通院していた患者様の症例です。
インプラント治療のみ行い元の歯科に戻られるご予定で来院されましたが、一体何を見逃していたのでしょうか。
レントゲン写真を見ると、#11は破折しており、失活歯で大きめのメタルコアが入っていることがわかります。
口腔内では口蓋側に咬耗が見られ、咬合の問題があったこと、さらに暫間固定が外れ動揺があることが推測できます。
メンテナンス時にこれらに気が付いていれば、防げたかもしれない症例です。
このような結果に至らないようにするために、メンテナンス時には一体何が出来たのでしょうか。
それはフレミタスチェックを行うことにより、顎運動をした時に当たりの強いところがないかどうか確認することです。
メンテナンスを行う歯科衛生士も、咬合に対する理解をしておく必要があると言えるでしょう。
またこの患者様は3年間毎月メンテナンスに通っていたにも関わらず、歯周病が進行し縁下歯石が見られました。
30分かけても取りきれない状態で、患者様はご立腹だったと土屋先生はおっしゃっています。
こうした見逃しが生じないように、本日はたくさんの症例から学んでいきましょう。
症例に戻ります。
#16、17には歯石が沈着、咬合しておらず、#46、47欠損の部分義歯の状態を見てもそれは明らかです。
メンテナンス時には、義歯の状態もしっかりチェックする必要があるでしょう。
就寝時に義歯を外すという考え方もありますが、土屋先生は就寝時も装着するようお伝えしていらっしゃいます。
なぜなら義歯を外した状態で就寝すると、歯ぎしりや噛み締めによって残存歯へ負担がかかると考えるからだそうです。
この方は最終的に矯正治療も行ってインプラントを装着、現在は土屋先生のメンテナンスに通われています。
メンテナンス時の見逃しがどういう結果をもたらすのか、何をみるべきなのか、メンテナンスの重要性を感じさせられる内容でした。
次の動画では、2つ目の症例をご紹介していきます。
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