逆流性食道炎・睡眠時無呼吸症候群・誤嚥性肺炎を見つける方法 #4
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*2022年2月24日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
引き続き、逆流性食道炎のある患者様への対応の続きになります。
歯科衛生士としてこの患者様へお伝えできることは、何でしょうか。
土屋先生は「飲食は就寝3 時間以上前には終え、就寝時は上体を高くし左側を下にして寝る」とおすすめするそうです。
別の症例をみていきましょう。
60代の男性で、胃酸の影響と歯ぎしりのある方です。
口腔内をみると、酸蝕歯の特徴である歯の丸みや金属の変色が認められます。
このような方の場合は、歯ぎしりと睡眠時無呼吸症候群のある可能性が考えられるでしょう。
特に安静にしている時、つまり寝ている時に重要な働きをしているのが「呼吸補助筋」と言われる横隔膜です。
土屋先生はここで、横隔膜と歯ぎしり・睡眠時無呼吸症候群・逆流性食道炎の関係について解説してくださっています。
非常にわかりやすい内容ですので、ぜひご覧ください。
続いての症例です。
47歳男性、ほとんどの歯を抜歯しなければならないと言われ、セカンドオピニオンにいらした方です。
歯周病が非常に進行し、多くの問題がありました。
矯正治療と補綴処置を行い、抜歯は2本のみで歯周病治療も行っています。
この患者様の撮影したセファロをアプリにかけて、気道の状態を確認したところ、気道が塞がっていることがわかりました。
「睡眠時無呼吸症候群」とは、7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸がある場合と定義されています。
原因としては、舌の大きさや軟口蓋下垂、扁桃腺肥大など色々考えられるでしょう。
メンテナンス時は歯に注目しがちかもしれませんが、開口の状態や口蓋垂がどうかなど他のことも気にする必要があります。
例えば排唾管で吸引する時に、左右どちらかにだけ水が溜まってしまうことがあるのではないでしょうか。
なぜそのようなことが起きるのか、まず疑問に思わなければなりません。
もし患者様の舌が大きかったりするなら、睡眠時無呼吸症候群の傾向が非常に強くなるからです。
また睡眠時無呼吸症候群は、歯ぎしりとも関係しています。
このようなことに気が付き、推測をして質問することが大事だと土屋先生はおっしゃっています。
さらに「誤嚥性肺炎」について考えていきましょう。
誤嚥性肺炎は咀嚼嚥下機能の低下により、口腔内の細菌や食物・唾液などが気道に入って肺炎を発症するものです。
ここで79歳の女性のケースをご紹介します。
インプラントを19本埋入しており、重度歯周病、虚弱体質で気管支炎・喘息をお持ちです。
このような患者様のメンテナンスはどのように行えば良いのでしょうか。
土屋先生は2ヶ月毎のメンテナンスで、ソニックブラシとタフトブラシを使用して、敗血症に気を付けながら施術しているそうです。
さらに誤嚥性肺炎を防ぐために、顔ヨガ・うがい・難しい文章を声を出して読むなどで喉を鍛えるようことを、おすすめされています。
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