インプラント周囲炎を発症!どのようなメンテナンスをすべきか #2
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- 2,200円〜(税込) (D+会員 1,760円〜(税込))
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- 1% (通常:20pt〜 D+会員:16pt〜)
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*2022年2月24日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
引き続き、2つ目の症例をご紹介いたします。
この方は土屋先生が23年担当している女性患者様で、口腔内には問題がたくさんあります。
主訴は#37の痛みで、咬合の不調和・歯列不正・歯周病・不適合の修復物が見られます。
恐らく全顎的なバランスを見た治療ではなく、1本ずつの治療をされてきた方なのではないでしょうか。
過去の治療で人工骨の埋入をしており、歯根癒着が見られるため矯正治療は不可能だと思われます。
しかし歯列不正や咬合の改善のためには、矯正治療は絶対的に必要です。
結果、矯正治療を開始し、上顎歯列弓の拡大により鼻呼吸や風邪を引きにくくなるなどのメリットもありました。
続いて#47をEXT後、#46部位にインプラントを埋入します。
プロビジョナルレストレーションを装着し、この段階で咬合の安定とともにセルフケアを身に付けていただきます。
最終補綴物を装着した後は、2ヶ月毎のメンテナンスへ移行しました。
セルフケアではタフトブラシ、プロフェッショナルケアはフロッシングを用いて行います。
この時にチェックすることは、隣在歯とのコンタクトや咬合です。
基底面が密着しているような場合は、この密着を損なうような使い方をしてはいけないため、セルフケアでフロスは使用しません。
しかしフロッシング時にフロスにプラークが付着してくるようであれば、患者様にも使っていただく必要があるでしょう。
良好に保っていたこの患者様ですが、生活環境が変わり2016年にインプラント周囲炎を発症してしまいました。
親の介護が始まったことによるストレスやセルフケアの低下、メンテナンスが不可能になってしまったのです。
しかし患者様は「どうしても義歯は嫌。治療するならインプラント希望だが、すぐに資金は用意できない」とおっしゃったそうです。
土屋先生はどのように対応されたのでしょうか。
歯科医師と相談の上、資金を作れるまで現状維持することになりました。
現状維持のためのメンテナンスでは、まずBIOSのイリゲーションチップによる洗浄を行います。
そしてエアーポリッシャーを用いて、インプラントスクリュー面のバイオフィルムを除去していきます。
エアーポリッシャーにノズルをつけ、ポケットの深いところやインプラント周囲までパウダーと水を吹き付けるのです。
本動画内では実際の施術の様子もご紹介くださっているため、ぜひご覧ください。
ほぼ毎月このようなメンテナンスを行った結果、この状態を約5年間維持し、無事にインプラント2本を埋入しました。
#47部位は付着歯肉がなく自浄作用が困難ですが、タフトブラシとフロッシングによるセルフケアで機能回復させられています。
一時期非常に状態が悪化してしまったにも関わらず、良い状態をキープできるようになったケースでした。
実際の臨床にすぐに生かしていただける内容です。
ぜひご覧ください。
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