子どもの歯の外傷 緊急来院時の対応の流れ #1
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*2022年3月31日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
子どもの外傷による来院は、いきなり起きるものです。
お子さんは痛みなどから泣いて来院し母親は焦った状態、ということは珍しくありません。
このような時に備えて日頃から準備をしておかないと、私達歯科医師もスタッフも適切な対応をすることは難しいでしょう。
本日は「外傷患者が来院した当日の流れ」について、「こどもの歯医者さん」院長の若月宏之先生に順を追って解説いただきます。
実際の症例を用いながら、電話連絡を受けた時から診察までの流れについて、具体的ですぐに取り入れられる内容です。
1歳10ヶ月の女の子、ベビーカーからアスファルトの道路に落ちて来院しました。
出血は多く頭部を打っている可能性も考えられ、右上Aは脱落・歯冠破折も見られます。
まず止血をすべきか、頭部を打っていないか確認をするべきか悩むかもしれません。
また脱落した歯はどうするかやレントゲンはいつ撮るのかなど、何を優先して行うべきか困ることもあるでしょう。
若月先生はそんな時でも焦らずに対応が出来るよう、電話連絡から診療開始までの流れの表を診療室に貼り、備えているそうです。
先ほどのお子様を診察したところ、右上Aが完全脱臼し右上Bは側方脱臼でした。
浸潤麻酔後にABを整復してレジンで仮固定、歯肉が捲れ上がり挫滅しているような状態だったため、牽引して縫合します。
さらに印象を採って初日は終了し、翌朝また来院いただき、シーネで固定・挫滅した部分は歯周パックで固定しました。
2ヶ月後、歯肉の退縮などは多少見られるものの何とか治癒し、現在は永久歯の萌出まで経過観察中だそうです。
職業柄つい歯ばかり診てしまいがちですが、外傷時は全身・頭・口・歯の順で見る意識をすることが大事だと若月先生は言います。
来院時にはまず問診を行い「多量の出血・意識障害や全身の損傷・頭部の損傷・顎骨骨折がないか」を必ず確認します。
本動画では、来院前の電話連絡から診療までの流れをひとつずつご説明くださっています。
「歯をぶつけて出血している」という同じ主訴でも、重症度はケースによって異なるものです。
そのため電話連絡時には、通常の場合よりもさらに詳しく状況を聞いておく必要があるでしょう。
この時にどんなことをどう聞いたら良いのかやその後の流れについても、具体的ですぐに取り入れられる内容になっています。
いざという時のための準備が出来る講義です。
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