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*本動画は2022年4月8日にLIVE配信された講演の内容です。
今回は「開かない根管」の考え方と対処法について、松田先生より講義を行っていただきました。
主にかかりつけ医の目線から、現場でのはどのように対応しているのか、動画を用いて分かりやすく解説いただきました。
日々の臨床で、根管治療がうまくいかず悩みを抱えている先生方も多いのではないでしょうか。
穿通、根管形成洗浄、偶発症などさまざまな問題がありますが、今回は「穿通(開かない問題)」をテーマに解説いただきました。
根管治療において、根管が「開かない」ことは日常茶飯事であり全体の約8割を占めているほどです。
根管が開かないことは切実な問題でありますが、松田先生は「開く、根管形成完了=治癒」ではないと述べられました。
穿通(開く)とは根管形成を行うためのきっかけ作りに過ぎず、穿通が治療の目的であってはならないことが分かりました。
しかし、根管形成を行うことで感染源除去など治癒に向けて大きなきっかとなるため、大切なステップであることも忘れてはいけません。
また、歯内療法では治療ステップがたくさんありますが「診査・診断」が最も重要なステップであると解説いただきました。
その後に髄室開拡や根管口探索などがありますが、今回は根管口探索から穿通までの特化した講義を行っていただきました。
穿通させる・させない、穿通の定義、作業長の設定など、考え方は先生ごとに異なるため、本講義の「定義」を統一いただきました。
今回の「開かない根管」の定義は「本来の根管・全ての根管に対し、普段の自分が設定する作業長まで器具が到達しない」こととします。
開かない根管として、それぞれ以下のような分類分けをされました。
1型:開ける必要のない(開かない)根管
2型:根管口から根管中央の問題
3型:根管下部の問題
4型:本根管からの逸脱
5型:複雑な根管形態
4~5年にわたり臨床を行ってきた松田先生独自の分けで、以下よりそれぞれの詳しい解説をいただきました。
では最初に「1型:開ける必要のない根管」について解説をいただきます。
仮に石灰化根管があると想定し、その根管に根尖病変がなければ可能な限り開けないようにすると述べられました。
ここでは開けられそうな根管に絞ってしっかりと洗浄すると、開かなくても治癒することがあるとが分かります。
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