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前回の動画により医療接遇の重要性をご理解いただいた上で、今回は「患者様に寄り添う」ことについて考えていきましょう。
本講義でのPMTCの定義は、先に述べたように広義の意味を指しています。
この点を前提として動画をご覧ください。
PMTCを継続する中で、口腔内・体調・ライフステージや生活環境の変化が見られるようになります。
ここで大切になるのは、私たちがこの「変化に気付く」ということではないでしょうか。
患者様が来院された時に見るべきことは、口腔内だけではありません。
患者様全体を見て良く観察・会話することで、体調やライフステージ・生活環境による変化を見つけられるようになるはずです。
その上で口腔ケアの指導やアドバイスに繋げることが、最も重要だと言えるのではないでしょうか。
これが継続してPMTCを行う意味です。
口腔内の変化を知るために、私たちは歯周基本検査や視診・触診などにより、口腔内の状態を把握します。
ここで重要なことは、う蝕や咬合状態、粘膜病変などを見つけた際に、その原因を探るということです。
動画内では、原因を探るためにどのような内容を問診したら良いのか、具体的に紹介されています。
早速臨床に取り入れられる内容となっておりますので、ぜひご確認ください。
続けて問診の仕方についても考えていきます。
患者様が「はい・いいえ」で返せるような質問の仕方では、答えを引き出すことができません。
これをクローズド・クエスチョンと言うそうです。
このような聞き方では、漠然としてしまい、気になる点があってもなかなか話しにくいものではないでしょうか。
施術を始めてから患者様が話し始めるようなことがないように、本音を引き出せるような質問の仕方をしていきましょう。
玉置先生は、オープン・クエスチョンと呼ばれる、聞きたいことを引き出す質問の仕方の例をあげてお話くださっています。
こちらも役立てていただけるでしょう。
患者様の変化の原因を知るためには、一歩的にこちらが話すだけではなく、患者様にも話していただける雑談も大事だと言えます。
何気ない会話の中から、変化したことやそのきっかけなどを把握することができるからです。
こうして得た情報は、必ず業務記録に残すようにし、次回来院時には前回のフィードバックをすることも忘れないようにしましょう。
またPMTCは決められた時間内で行うものですが、その際に優先順位をつけて、リスク部位のケアをしっかり行うようにします。
施術前に今日行う内容を患者様にも伝えておくことで、安心して任せていただけるでしょう。
動画の中では、他にも私たちの考慮するべき点がたくさんあげられています。
PMTCの質をより良いものにするために、ぜひご覧になってみてください。
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