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機能発達と生活習慣の関わり #3

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    • 00:10 〜 咀嚼・嚥下とは
    • 01:43 〜 舌の発達機能順序
    • 02:31 〜 しっかり咀嚼や正しい飲み込みができないと…
    • 03:52 〜 舌に力がないと…
    • 05:00 〜 しっかり噛めないことで起こる悪影響
    • 05:45 〜 機能発達と生活環境・習慣・思考の関わりは?
    • 07:16 〜 食べる様子を観察する重要性
    • 11:13 〜 口だけの問題ではない
    • 13:01 〜 機能発達は全身発達と関わりがある
    • 13:37 〜 習癖・機能への対応
    • 13:55 〜 オススメの遊び
    • 15:38 〜 摂食支援で生活が変わる
    • 17:18 〜 お口育てを知ることは、子育て上手になれること
    • 18:12 〜 これからの小児歯科の臨床に想うこと
    • 18:55 〜 日本小児口腔発達学会の紹介
  • *2023年2月15日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。


    前回の動画では、口腔機能発達支援をするための摂食支援時に、どこをみてどのような指導を行っていくのか解説いただきました。
    これらを実践するためには、まず「咀嚼・嚥下に関して、その動きの基礎を知っておくことが大事」だと先生はおっしゃっています。
    その中でも特に「五感で物を認知して口唇閉鎖をする」という点を押さえておいてください。

    続いて舌の機能について考えていきますが、舌は段階を踏んで発達していくものです。
    最初は授乳期におっぱいを飲むことにより後方が発達し、離乳食期には中央部分も使えるようになっていきます。
    その後にすり潰しや発語ができるようになると、舌の前方部分も使えるようになっていくという過程を経ているのです。
    そのため、食べ物を小さくして与えると中央部分のみ使うことになり、舌の発達を妨げるのではないかと懸念されています。

    しっかりした咀嚼やごっくん(飲み込み)ができないと、顎の発達が不十分になることは恐らくご存知でしょう。
    ここで中野先生は、理想的な発育と未発達な口蓋形態について症例写真を用いてご説明くださっています。
    不正咬合というと、私たちは歯並びに意識が向いてしまいがちかもしれません。
    しかし歯並びには顎の発達具合も関係しているため、成長期においては口蓋の形態にも注目する必要があるのだそうです。

    さらに、舌の力が弱い場合はどう思いますか。
    低位舌になることにより、舌の汚れの付着や歯の舌側傾斜、食事の時に水分が必要になるなどの影響が生じてしまうでしょう。

    「しっかり噛める」ということは非常に大切で、それができていないと多くの問題に繋がります。
    例えば「偏食・唾液分泌の減少・お口ポカンによる乾燥・歯肉炎・着色・虫歯」などです。

    このような子供の発達には、哺乳・離乳期の姿勢や食べ方が大きく関係していると中野先生は言います。
    つまり食べる様子を良く観察することで、機能や顔面・口腔内所見などの将来的なリスクも予想することができるのです。
    その上で摂食機能療法を行うことにより、改善を目指していきます。

    乳児期の生活背景にちょっとした育ちにくさがあると、それが幼児期以降に違う形で見えてきます。
    動画の中では、習癖や機能への対応方法や具体的な遊びも紹介されていますので、ぜひご確認ください。
    この時に大切なポイントとなるのは、保護者の方やお子様に「楽しく取り組んでもらえるように伝える」ことです。

    中野先生は「お口育てを知ることは、子育て上手になれること」とも述べています。
    本動画の最後では、これからの小児歯科において重要なことや中野先生の所属されている日本小児口腔発達学会の紹介もあります。
    ご興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。

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