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CR修復を行なっている時に「色が合わないな」と思うときはないでしょうか。
これには様々な原因が考えられます。
まずは、歯の色の特性です。
色素立体の中では、歯の色はとても限られた範囲に存在します。
また、人の目の色識別域もあるため、判別できない領域も多数あるからです。
次にCRの物性が原因となる場合もあります。
CRは複合材料であるため、硬化によって色調の変化が生じます。
これは、屈折率の変化によって生じるとされています。
このような変化を的確に捉えるためには慣れが必要です。
このため、迷った時には、歯の表面で一度硬化させ、色調の変化を確認することで解決できます。
また、CRが半透明であるが故に、口腔内の暗い色を透過してしまうこともあります。
このように、裏打ちのない場合、オペーク色のCRで裏打ちを作成し、その上から充填・研磨を合わせることで解決できます。
ホワイトマージンに悩む先生方も多いのではないでしょうか。
ホワイトマージンは重合収縮の影響もありますが、錯視影響によって生じることもあります。
これを解決するためには、明度を合わせることが重要です。
また、浅く広いベベル付与すると、明度が移行的になり、ホワイトマージンが目立ちにくくなります。
ベベルの付与は特に唇側などの審美領域で有効です。
深さや大きさは、3〜4ミリ程度のベベルを付与すると良いでしょう。
これによって、色調適合性を高めることができます。
CR修復時に色調の調和を取るために着目すべきは色ではなく「明度」です。
明日からのCR修復に役立つ情報が盛りだくさんです。
ぜひ一度参考にして、機能だけでなく、審美面でも追求した治療を行いましょう。
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