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2024年5月20日(月) 公開

歯肉縁下マージンへの対処法

    • 00:00 〜 症例から見る歯肉縁下マージンへの対応
    • 02:44 〜 隣接面歯肉縁下修復時のポイント
    • 03:30 〜 隣接面歯肉縁下修復の実際
    • 05:07 〜 前歯部ブラックトライアングルへの対応
    • 06:47 〜 歯肉縁付近のう蝕への対応
    • 10:05 〜 まとめ
  • う蝕処置の治療を行っているとき、歯肉縁下にマージンが来てしまうことは多々あります。
    このような時に失敗しないために重要な操作は何でしょうか。
     
    歯肉縁下のマージン部分を緊密に充填するための基本は「歯肉排除」です。
    歯肉縁下のう蝕の場合、病巣の除去の前に歯肉圧排を行います。
    その後、う蝕病巣を完全に除去し、マトリックスを歯肉と歯質の間に挿入します。
    それをリング状リテーナーやウェッジを用いて固定し、修復操作を行います。
    この時、隣接面う蝕の場合、アンダーに修復してしまうと、取り返しがつかなくなります。
    このため、ややオーバーに充填し、余剰部分を削って行くことが推薦されます。
    また、マトリックスをポケット部分に挿入するとき、最も気をつけなければならないことは「出血」です。
    出血などがあり、窩洞が汚染されてしまうと、接着力が著しく低下します。
    したがって、出血のコントロールが難しい場合は、グラスアイオノマーセメントで暫間的に修復し、後日修復することも重要です。
     
    前歯部のブラックトライアングルを改善したい場合は、どのようにすれば良いのでしょうか。
    このような時は、まず、ブラックトライアングルの大きさを測定します。
    その後、隣接面修復用のマトリックスを用いて、歯肉縁下から立ち上げるように修復を行います。
    さらに、歯肉縁下のカリエスを修復するには、圧排糸やクランプによって十分な歯肉排除を行います。
    また、必要に応じて歯肉切除を行い、病巣の除去、仮封で歯肉を落ち着かせます。
    歯肉の状態が安定したのちに緊密な修復を行っていきます。
     
    歯肉縁下の修復治療は日常的に行われるものです。
    だからこそ、前準備や歯肉圧排といった基本的で地道な操作が成功の鍵になります。

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