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2024年5月20日(月) 公開

う蝕除去時の出血!!偶発露髄の対処法

    • 00:00 〜 う蝕除去時の注意事項
    • 02:50 〜 治る歯髄と治らない歯髄の境界線
    • 04:16 〜 歯髄温存療法の特徴と使用材料
    • 08:21 〜 歯髄保存への影響因子
    • 10:25 〜 まとめ
  • 虫歯治療を行うときに、歯髄の偶発的露髄は起こりえることです。 
    もちろん、偶発露髄を行わないためには、慎重な切削が必要です。 
    しかし、髄角付近では、歯髄の形態から露髄が生じやすい状況になります。 
     
    一般的には、露髄の範囲が2ミリ以下で、止血が得られれば、直接覆髄が可能です。 
    その場合、覆罩剤を一層塗布し、CRでの修復によって治療することができます。 
    歯髄の保存の可能性は「歯髄のバイタリティ」と「感染の程度」が重要な要素になります。 
     
    歯髄温存療法は大きく、「IPC法」と「直接覆髄法」の2つがあります。 
    IPC法は深在性う蝕に用いられ、可及的にう蝕病巣を除去したのち、グラスアイオノマーセメントで暫間充填を行います。 
    直接覆髄では偶発露髄に用いられます。 
    直接覆髄は2ミリ以上の露髄や止血が困難な場合は、抜髄に移行します。 
    この場合に用いられる、覆髄剤には水酸化カルシウム、MTA、レジン系の材料が用いられます。 
    それぞれ特徴があるので、これを機会に再度理解してみましょう。 
    中でもMTAセメントは、多くの種類があります。 
     
    歯髄を温存することは歯にとっては望ましいことです。 
    これらに影響する因子には「術者の知識」が欠かせません。 
    術者には、材料学的な知識や使用薬剤についての知識が深くなければなりません。 
    また、大前提として「マイクロリーケージがない」ことが最重要です。 
    それらに加えて術者の技量も重要です。 
    大切なことは、材料の良し悪しではなく、緊密な封鎖こそが歯髄温存において最重要なことです。 
     
    治療を行っていれば、様々な歯髄の状態が観察されます。 
    そのような時に慌てることなく、どのように対応したらよいのかを今回の動画を通して再認識しましょう。 

    参考文献:治る歯髄 治らない歯髄 (著. 泉英之)
    参考動画:治る歯髄 治らない歯髄 - 歯髄保存の科学と臨床 - (講師:泉英之)

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