Doctorbook academy

    • 00:13 〜 概要
    • 00:45 〜 根管治療開始
    • 02:59 〜 治療終了後の咬合痛
    • 03:23 〜 まとめ
  • 54歳男性、下顎左側第二大臼歯の根管治療です。
     
    違和感がある事を主訴に来院、デンタルにて近心に破折ファイルを認めます。
     
    根管治療を開始し、築造セメントや異物除去後、MB根に破折ファイルを確認します。
    これは比較的簡単に除去出来ました。
     
    さて、除去確認後、デンタルで根尖付近にガッタパーチャが残っていることが分かりました。
    ML根が根尖付近で湾曲している内側に残っている根充材をできる限りで除去、取れないものはそのまま残して終了します。
    その後、紹介元で補綴物を入れますが、咬合痛が残ってしまいました。
    ただ、デンタルにて根尖部透過像は確実に小さくなっていますので、根管治療は成功していると考えます。
     
    考察では、根管治療後半年たっても咬合痛(チョコレートをかじると痛む)があるが、しばらく咬んでいると慣れている事、根尖部透過像は消失している事から、根管治療が原因ではない可能性があると考えます。
    この場合、根管治療の観点からは治療は成功していて、出来ることはありませんので、経過観察となります。
     
    患者様に経過観察をお伝えする前に、歯頸部歯肉にプロービングの痛みはないか確認します。
    これは歯肉磨きをしている方に疼痛が出る事があるためです。
    また、筋筋膜痛(口腔内から咬筋をつまんで確認する)がないかも確認します。
    筋筋膜痛があると、関連痛で歯痛が出る場合があります。
    ただし、筋筋膜痛には具体的な治療法はありません。
     
    患者様に説明する際、根管治療完了後の痛みは、解消するまでに数年かかる事もあると付け加えておきましょう。
     
    根管治療が完了しても疼痛が残ると、真っ先に再根管治療を検討してしまいますが、広い視野を持ち、他に原因がないかしっかり分析する事が重要です。
    是非ご視聴ください。

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