Doctorbook academy

    • 00:00 〜 Open the Flap 2024 イントロダクション
    • 03:20 〜 発表者紹介と挨拶 
    • 04:44 〜 【症例1回目 】骨欠損によるGBR
    • 10:50 〜 【症例2回目 】予後不良によるGBR(同部位)
    • 12:50 〜 【症例3回目】 急性炎症によるGBR(同部位)
    • 18:15 〜 まとめ 
    • 19:40 〜 7番遠心の骨欠損の再生治療の難易度
    • 22:40 〜 切開線の入れ方について
    • 28:48 〜 歯根と歯肉弁の密着を考えた縫合 
    • 32:00 〜 3回目のGBRでなぜ改善が見られたのか
    • 34:15 〜 力のコントロールの注意点 
    • 36:46 〜 OPEで使用した器具 
    • 40:20 〜 どこまで根面のデブライドメントを行うのか
    • 43:30 〜 デコルチケーションについて 
    • 46:00 〜 Er-LBTRで凝固したい血液量が少ない時の対処法
    • 50:30 〜 GBRで使用する骨補填剤と選択基準 
    • 54:30 〜 GBR術後の注意点
    • 56:48 〜 OPE前後の歯肉炎症を抑えるためには
  • OTFハンズオン


    歯周治療専門医でもある、なかむら歯科 中村一寿先生による歯周外科治療についてのプレゼンテーションです。

    【症例の概要】
    症例の患者様は、58歳女性・非喫煙者・アレルギー(ー)主訴左下の歯茎が腫れたことで来院されました。
    レントゲン写真では左下7番の根分岐部に透過像が見られ、急性症状によるものと考え慢性化してからSRPを行いました。
    歯周基本治療後、左下7番の歯周ポケットの回復は見られましたが、CTでは遠心部に垂直性の骨欠損が確認できたためOPEに移行しました。

    【手術の詳細】
    12番と15番のメスを使用し左下6,7番の歯肉切開を行い、7番の根面をデブライトメント後にエムドゲインとバイオスを用いて歯周組織再生療法を行いました。
    6ヶ月後の検査では大きなポケットの改善は見られず、同部位に2回目となる歯周組織再生療法をFGF-2・バイオス・自家骨を使用しリトライを行いました。
    10ヶ月の検査では歯槽骨の状態が安定していましたが、急性炎症により再び左下7番頬側の補填剤が剥がれ骨欠損が確認されました。

    【3回目の手術とその後】
    左下7番は、超音波で根面の粗造を除去し3回目となる歯周組織再生療法はFGFー2とサイトランスグラニュールを用いて行いました。
    3回目のOPEから3年間が経過しましたが、4ミリのポケットは見られるものの骨は安定しています。
    中村先生は、GBRを行う際には歯周基本治療で生体反応を確認して処置の選択をするのが大事だと考えています。

    【ディスカッション 〜治療のポイントと工夫〜】
    中村先生のケースプレゼンテーション後、山口先生、小柳先生の3先生によるディスカッションが行われました。

    中村先生は、侵襲が少ない手術を行うため、初回の切開は目視できるようにすることを心がけています。
    歯根と歯肉弁を密着させた治癒を目指し、3人の先生方がそれぞれの縫合案を説明しました。

    また、今回のケースでは、左下7番に早期接触しないように咬合調整を行い、6ヶ月間ワイヤー固定を施しました。

    中村先生のケースでは3回目の手術でデコルチケーションを行いましたが、狭い骨欠損でバーが入りにくく難しかったそうです。
    山中先生、小柳先生ともに血流が良くない所などにはデコルチを行い、血流が欲しい時や血餅の保持をしたい時にレーザーやバーを使い行うなど工夫が必要だと頷きあいました。

    GBRで使用する骨補填剤は、骨欠損が大きい場合にはEr-LBTRを使用しますが、材料よりもテクニックの方が重要と話が進みます。
    中村先生はOPE後2、3日の間にSPに来ていただき、抜糸は2週間後に行うようにしているとのことです。
    歯周パックは使わず、患者様にはハビットプロで軽くゆすいで頂くように指導しています。
    OPE前に局所に見られる歯肉の炎症に対してペリオフィールを使うことの悪影響はないと考えています。

    【最後に】
    この動画では、歯周外科治療の具体的な症例とその対処方法について学べます。
    特に難治性の症例に対するアプローチや術後ケアの重要性が理解できる内容となっています。
    ぜひ、動画を最後までご覧ください。

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