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前歯審美修復治療の反省症例 #4
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前歯部の審美修復は非常に難易度が高く、特に歯肉の着色問題に対しては、支台歯の色が透けて見えるのか、メタルタトゥーなのかを正確に見極めることが必要です。
今回は、具体的な症例を通じて、内山先生の視点からどのように対応して審美修復を行うかを学びましょう。
【症例紹介:56歳女性のケース】
患者様は、上顎前歯部の歯頚部の着色と右上4の脱離を主訴に来院されました。
診断の結果、全体的な咬合再構成に着手したいと宇野先生は考え患者様に相談しましたが、患者様の希望により、まずは前歯部の審美修復を優先することとなりました。
クラウン除去時からラバーダム防湿を行い、隔壁形成と概形成を実施。
前歯部の根管治療とウォーキングブリーチを行いました。
【変色の原因と対策】
左側の変色は失活歯によるもので、ウォーキングブリーチで改善が見られました。
一方、右側はメタルの溶出による着色のため、同じ方法では効果がありませんでした。
内山先生は、こういったケースでは事前に患者様に十分な説明を行い、期待値を管理することが重要だと強調されています。
【プロビジョナルレストレーションと臼歯部の治療】
その後、プロビジョナルレストレーションを装着し、脱離した右上4の治療に移りました。
右上4は軟化象牙質が広がり、頬舌的にクラックも認められたため、患者様と相談し抜歯を決定。
これを機に臼歯部の咬合を再考し、治療計画を修正しました。
【最終補綴への移行】
支台歯形成を行い、最終補綴の試適に進みましたが、上顎右側前歯部の歯頚部の着色が目立ったため、再作成を行いました。
内山先生は、審美修復では最終補綴セット後にトラブルが生じることもあるため、気づいた点を共有し、再調整を行うことが重要だとしています。
この症例では、再作成後に患者様の満足を得られました。
【内山先生の視点】
内山先生は、審美修復においては特に事前の診断と説明が重要であると強調しています。
咬合に問題があると考え、そこまでを考慮した治療を行なった宇野先生ですが、内山先生の考える最良の治療は全く違ったものでした。
【まとめ】
前歯部の審美修復は非常に繊細で、特に着色問題に対しては原因を見極め、適切な対応が求められます。
また、審美性のみならず、最大限に歯を残す治療を行うために考えるべきことを内山先生から学ぶことができます。
前歯部の審美修復におけるテクニックや注意点を理解し、臨床に役立ててください。
【発表者】
宇野 勇樹先生(明大前歯科クリニック 院長)
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