
81才から90才になったEichner B-3症例の経過|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー】【08/28-09/03 プレミアム化】
-
長野 泰弘先生 フォロー
- 価格
- 4,950円〜(税込)
- 付与ポイント
- 1% (45pt〜)
-
2024年7月5日-7月7日に開催された『第43回 臨床歯科を語る会』のアーカイブから、
分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」の講義をお届けします。
第44回 臨床歯科を語る会分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」から長野先生のオーバーデンチャー設計の講義をお届けします。
▼症例背景と診断
茨城の高齢地域で診療する長野先生は、畑に囲まれた町で出会った81歳女性を紹介します。
右上67欠損を含む広範囲の骨吸収と歯の動揺、旧義歯の咬合不適合が進行し、咀嚼効率は著しく低下。
家族の手厚いサポートを背景に、プラークコントロール指導と義歯調整から治療が始まります。
▼治療計画の転換
ブラッシング改善と咬合調整により患者のQOLが向上すると、保険適用の義歯から自費の金属床義歯へと治療意欲が高まります。
しかしその矢先、乳癌の発覚と免許返納が重なり、将来的な通院困難が現実味を帯びることになります。
長野先生はそこで、介護環境下でも清掃・修理がしやすい「オーバーデンチャー」への転換を決断します。
▼オーバーデンチャー技術
上下3〜3には6°の内外冠コーヌスを設計。
予知性の低い歯にはテーパーを緩めたショートコーピングを使用し、保持力と修理性を両立させています。
下顎義歯はレジン床で軽量化し、咬合平面を整えたうえで1対2咬合とタッピングポイントの一致を確認。
ビーフジャーキーによる咀嚼テストでも良好な結果を得ています。
▼経過と学び
その後、乳癌治療やCOVID-19による外出制限で定期検診が途絶え、義歯の嵌合不良などのトラブルも発生しますが、施設スタッフの協力により修理対応と装着が再開。
現在は月1回の訪問ケアを継続し、口腔清掃と機能の維持が図られています。
講義では、超高齢患者における“先読み設計”の必要性や、清掃性・修理性を備えた義歯設計の実際、そして都市部と地方での改変タイミングの違いなど、臨床に役立つ視点が数多く語られます。
通院困難期を見据えた補綴戦略を考えるうえで、大きなヒントとなる内容です。
【こんな先生におすすめ】
在宅・訪問歯科を視野に入れる臨床医
義歯設計の引き出しを増やしたい補綴担当医
高齢患者の治療計画に悩む若手歯科医
【学べるポイント】
通院困難・介護移行を想定した補綴設計思考
テレスコープ冠・ショートコーピングの使い分けと保持力最適化
家族・施設と連携した口腔ケア継続の実践モデル
#オーバーデンチャー #パーシャルデンチャー #高齢者歯科 #テレスコープ冠 #訪問歯科 #義歯修理 #プラークコントロール
関連動画
-
2025年8月21日(木) 公開
スペシャル
患者の個別性も対応した欠損歯列症例の経過 前半|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー】
-
2025年8月14日(木) 公開
スペシャル
欠損の進行を止められなかった患者の25年|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー】
-
2025年8月14日(木) 公開
無料
introduction|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー】
-
2024年9月18日(水) 公開
プレミアム
加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【期間限定!D+ または みんプレにご契約の方は一部動画が視聴無料】
Doctorbook academy
本サイトは、歯科医療に従事されている皆さまを対象に情報提供するサイトです。
あなたは歯科医療従事者ですか?
※一般の方は患者向けサイトDoctorbook をご覧ください
Facebook ログインの確認
Doctorbook academy は Facebook ログインをサポートします。
Facebook アカウントより必要な情報を取得します。
許可する場合、YES を押して Facebook 連携に進んでください。
誤って Facebook ログインを選んだ場合は NO を押してください。