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  • ▼2人目:三神 亮先生
    三神歯科医院

    重度歯周炎患者に顎位の模索を行い、全顎治療を行った1症例

    2症例目は、70歳女性の全顎治療を取り上げます。

    「次々に歯を抜かれてしまって、どこで噛んでいいかわからない」「左で噛むと痛む」という訴えで来院した患者。
    近年、複数の歯を立て続けに失い、臼歯部の咬合支持が失われるとともに、咬合にも変化が生じていました。

    初診時には、歯周組織の状態だけでなく、これまでの抜歯の経緯や咬合の変化を確認。
    患者への聞き取りから、以前は歯並びが良かったものの、60代頃から前歯に隙間ができ、前歯で物が噛みづらくなったこともわかりました。
    そこから、後天的に咬合が変化した可能性を考え、治療を進めていきます。

    ディスカッションでは、初診時の資料から歯周病の状態や咬合の変化をどう読み取るのか、予後不安歯をどこまで保存するのか、
    どのタイミングで補綴設計を考えるべきなのかなどを検討。歯周炎のステージ分類についても意見を交わします。

    治療では、予後不良歯への対応と義歯による咬合支持の回復を行い、歯周基本治療を実施。
    さらに、中心位での咬合診査や模型上での確認を行い、早期接触部位を調整しながら咬合を模索していきます。
    初診時には恐る恐る噛んでいた患者が、治療の過程で徐々に安定して噛めるようになる変化も確認できます。

    その後、1年以上にわたって咬合や歯周組織の状態を観察し、最終補綴へ移行。
    上顎はジルコニアブリッジによる一次固定、下顎は義歯による二次固定を選択しています。
    後天的に変化した咬合をどのように診査し、不可逆的な処置へ進む前に何を確認するのか。

    テンポラリーを活用しながら一つひとつ検証し、最終補綴へつなげていく過程を、症例とディスカッションを通して学べる内容です。

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