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  • ▼3人目:原 唯之助先生
    斉田歯科医院

    重度歯周炎患者の補綴設計に悩む症例

    3症例目は、「重度歯周炎患者の補綴設計に悩む症例」。

    46歳女性、「左下の歯茎が腫れた」という主訴で来院した症例です。
    患者は喫煙者で、夜勤のある仕事に従事。口腔内には多量の歯石沈着がみられ、
    歯列不正や欠損の放置による咬合平面の乱れ、歯周組織の問題など、複数の課題を抱えていました。

    一方で患者からは「なるべく歯を抜かないで治療してほしい」という希望がありました。
    初診時の資料から、歯周病の進行性や回復力、咬合力、欠損歯列を評価。重度の歯周炎に対してどの歯を保存し、
    どの歯をキーとして考えるのか。さらに、失われた臼歯部の咬合支持をどのように回復するのかについて、
    参加者それぞれの視点から検討します。

    治療では、まず治療用義歯を製作して咬合支持の確保を図り、歯周基本治療を開始。
    しかし、治療を進める中で歯肉の腫脹を繰り返し、義歯を装着できない状況も生じます。
    細菌検査の結果も踏まえながら対応し、再評価では歯肉の炎症が改善。
    患者自身も口腔内の変化を実感し、プラークコントロールにも変化がみられました。

    一方で、新たな課題となったのが治療用義歯です。
    接客業に従事する患者は、勤務中に金属が見えることを気にして義歯を外していたことが判明。
    治療用義歯が不適合となった経過を振り返り、補綴のイメージを患者と事前にすり合わせることの重要性や、
    義歯設計の問題点について考察します。

    再評価後も予後不安歯が残る中、可及的に歯を保存しながら、将来の再介入も見据えてどのような補綴設計を選択するのか。
    義歯、インプラント、残存歯の固定など、さまざまな選択肢についてディスカッションが展開されます。
    歯周組織の改善だけでなく、患者の希望や生活背景、審美性、将来的な術後対応まで含めて治療計画を考える、実践的な症例検討です。

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