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体得!接着支台築造の勘所 (全8回)

本講義では金属ポストとファイバーポストそれぞれの利点・欠点を 理解し、失敗のない支台築造を習得できる内容となっています。 また講義だけではなく、実際に支台築造のデモを行って頂き、 技術を体得できる内容となっております。

  • 支台築造における合着と接着の違い / ポストにおけるテーパー形成の必要性 #1 15:09

    金属ポストとファイバーポストの違いについて解説して頂きます。
    歯科治療において合着が主流の時代ではポストの材料は金属系が主でした。
    合着は機械的接合のみのため支台歯の軸面のテーパーや、表面性状などの影響を受けます。
    ですので金属ポストの場合には一般的に教科書に書かれているように支台歯の軸面のテーパーは2~6度が最適であるとされていました。
    一体ポスト形成の際テーパーは何に影響を及ぼすのでしょうか?
    本動画ではポスト形成の際テーパーが大きい場合と小さい場合に言及し、ポストの脱離や歯根破折にどのように影響するかを図を用いてわかりやすく解説して頂きます。

    保険適応となり金属ポストからファイバーポストに変える先生方も増えていると思います。
    はたして今まで既製金属ポストが挿入されていた部分にそのままファイバーポストを挿入しても良いのでしょうか?
    金属ポストとファイバーポストの物性の違いに言及し、ファイバーポストの正しい使い方についてわかりやすく解説して頂きます。そして根管形成が終わった後の築造窩洞形成の必要性について教えていただきます。

    また歯内療法から支台築造までで重要なこととして、細菌による感染が無いことに言及しています。
    それを具現化するにあたっては、起炎物質の除去と術中術後問わず感染経路の遮断がポイントです。
    感染経路の遮断で必ず用いたい象牙質接着についても解説して頂きました。
    ファイバーポストをつかいこなすための知識が凝縮した内容となっております。

  • 予知性の高いファイバー併用レジン支台築造を行う際のポイント #2 14:12

    ファイバーポストを用いる場合に必ず理解しておかねばならない性質について図を用いて丁寧に解説して頂きます。

    前回の動画でお話しいただいたように、金属ポストとファイバーポストでは物性が異なります。
    金属系材料は弾性係数が象牙質よりもかなり高いため、歯質を強化せずに垂直的歯根破折に対してマイナスの要素として働くことがわかっています。
    一方、ファイバーポストは象牙質と同等の弾性係数で、さらに象牙質よりも高いまげ強さをもつため支台築造に理想的な材料とだと考えられます。

    渥美先生がファイバーポストを用いて支台築造を行う場合に必ず併用するのはコンポジットレジンです。
    ファイバー併用レジン支台築造はしなやかさがあり歯根は折れないメリットがありますが、しなやかさがあるがゆえ横からの力に抵抗できないというデメリットが生じてしまいます。
    これを補うのが接着の力で、歯質とレジンの間の「開く」という事象に対して抵抗してくれます。

    後半ではファイバーポストを補強材として用いる場合に、その補強効果が最大限に発揮できる配置について教えていただきます。
    渥美先生はこれをファイバーアレンジメントと呼び、支台築造で壊れやすい部分にどのようにファイバーポストで補強すれば予後が良いかについて、詳しく解説していただきます。
    ファイバーポストを用いる際に必要な知識が満載です。
    ぜひご覧ください。

  • ファイバー併用レジン支台築造は直接法・間接法のどちらが良い?成功のためのコツ #3 15:01

    ファイバーポストの保険適用により、より多くのクリニックで取り扱いができるようになりました。
    ですがファイバーポストの支台築造へ取り組む中で中、数々のトラブルに悩まれている歯科医師の先生方も多くいらっしゃいます。
    各地で歯内療法や補綴などのセミナーは数多く見られますが、支台築造を専門的に学べるセミナーは稀少ないのが現状です。
    そのため学べる機会が無く、ファイバーポストを正しく取り扱えているか不安を抱かれている先生方も多いのではないでしょうか。

    本動画では間接法と直接法をC-factorで比較し、リスクの少ないのはどちらなのかを検証して頂きます。
    また、ファイバー併用レジン支台築造で起こるトラブルのうち、象牙質への接着に失敗が多いという点に注目し、その解決方法について解説していただきました。

    接着は見た目では判断できないデメリットがあります。
    デンタルで確認しても特に変わった様子はみられず、自分では何の問題もなく支台築造ができたと思っても実は感染経路を作ってしまっているケースがあります。
    本動画ではこのことを証明すべく支台築造後に染色液を用いた実験を行って、接着の実際についてわかりやすく解説してくださいます。

    動画後半では、根管象牙質の根尖付近の深くなかなか水分コントロールができない場所でも存分に効果を発揮してくれる万能な接着材料を紹介と使用方法について解説して頂きます。
    ファイバー併用レジン支台築造において高い予知性を獲得するためには、前回紹介したファイバーアレンジメントや接着は欠かすことはできません。
    支台築造を成功に導くための重要なポイントが満載です。
    ぜひご覧ください。

  • 支台築造の勘所 歯肉縁上歯質の獲得・ファイバーアレンジ メント・根管象牙質との接着 #4 14:51

    はじめに印象採得時やラバーダムを行わずコア試適をする場合の、ポスト内の汚染について考えます。
    いったん唾液がポストエリア内に入ってしまえば、 レジン築造体汚染され表面がたんぱく質でコーティングされるため接着強さは低下します。
    この場合の対策法について、セット前行うべき2つの処置について教えていただきます。
    渥美先生はファイバー併用レジン支台築造は直接法よりも間接法が良いと考えます。
    その理由についても、わかりやすく解説していただきます。

    後半では歯冠側歯質のコロナルリーケージからの感染が原因で、嚢胞ができた症例の紹介をしていただきます。
    原因となる細菌感染の部位の除去後、残された縁上歯質が十分になく、接着に対して1番不利な水分つまり湿度がある状況下で支台築造を行うにはどうすればよいか?
    豊富なご経験をもとにわかりやすく解説していただきます。

    縁上に歯質が少ない場合には、テンポラリークラウンを隔壁として使用できます。
    その場合にテンポラリークラウンと歯質の間の接着が確かにできているか、隙間はないか、確認しているでしょうか?
    もし接着していなければそこから細菌が感染し続けてしまうので、エンドを行ってもいっこうに治癒しません。
    本動画では実際の症例を用いて、支台築造の勘所である歯肉縁上歯質の獲得とファイバーアレンジメントと根管象牙質との接着の3点をおさえ、エンドから補綴の装着までの一連流れを丁寧に解説していただきます。

    ひとつひとつ、ステップを確実にこなすことが治療の成功と長期予後のために必要であることを再確認できる内容となっています。

  • レジン併用ファイバーポストのデモンストレーション(間接法) #5 14:41

    レジン併用ファイバーポストの間接法の実習とデモンストレーションの動画です。
    マイクロスコープ用いて解説していただきます。

    ファイバーの基本的な取り扱い方法から、ファイバーアレンジメントの方法を渥美先生によるデモンストレーションで体得していただきます。
    重要なポイントをていねいに解説しながらデモを行うので、非常にわかりやすい内容です。

    今までの講義で接着の重要性を理解していただけたと思います。
    ファイバーはケースに入った新品の状態がっ最も清潔なので、ここでも接着阻害因子は付着しないよう気をつけて取り扱う必要があります。
    実習で使う器具は渥美先生が推奨する優れたものを紹介してくださいます。
    ファイバーポストとスリーブの長さの調整がしたい場合にはファイバーカッターという器具を用いて好きな長さに切っていきます。
    バーでカットするよりも時短で、発熱しないなど効率よく作業を行えます。

    そして、上顎前歯(右上1番)の石膏模型を用いて、間接法におけるファイバーの外周配置のやり方について詳細に解説していただきました。
    上顎前歯に支台築造を行う場合、咬合による引張応力に抵抗するためにどこにファイバーを外周配置するのが最適かをわかりやすく解説していただきます。

    また、ファイバーの組み合わせによって2種類の方法を紹介していただきます。
    ポストとスリーブをの組み合わせと、スリーブが慣れなくて使いにくい場合にアクセサリーファイバーをポストの周りに並べていく方法です。
    今回は主に後者の術式を実習で習得していただきます。

    レジン併用ファイバーポストが初めての先生方にも明日からの臨床にすぐに実践できる内容となっています。

  • ポスト&スリーブの作製 / 気泡が入らないレジンの取り扱い方法(模型デモ) #6 13:39

    引き続き、上顎前歯部(右上1番)の間接法でのポスト作製のデモンストレーションの動画です。

    光重合レジンの使用で注意しなければいけないのは気泡の混入です。
    前歯のように深い根管であるほど、気泡が入るリスクが高まります。
    リスクを避けるためには、どうしたら良いでしょうか。
    レジン併用ファイバーポストの作製を成功に導くために、必要な知識と方法について解説していただきます。
    レジンの取り扱い方法についてはコア作製以外でも使える重要なポイントを教えてくださいます。

    またポスト&スリーブの作製といった前処置時や、ファイバーアレンジメントで必要な材料や器具の使用方法など細やかに詳細に解説していただきます。
    ファイバーアレンジメントで、細いファイバーポストを確実につかむために便利なピンセットの種類やハーフスリーブを作る際のスリーブをカットするためのハサミの形状など。
    どのクリニックにつ置いてある身近な器具の中から使いやすいものをご紹介いただきます。

    そしてファイバーポストの径の違いによる使用方法や、ファイバーポストとスリーブの一体型を作る時に行う「追いレジン」の必要性など。
    渥美先生が長年の臨床経験を通じて得た、沢山の知識が詰まった内容となっています。

    本動画を見ることで、前歯のような単根でのゴールデンパターンが習得できる内容となっています。

    デモンストレーションを見る際は、ぜひとも渥美先生の手元にもご注目ください。
    どのようにすればレジンに気泡が入らず効率よく作業できるかなど、数々の技術を惜しみなく披露してくださいます。

    明日からの治療技術の向上にもつながる動画ですので、ぜひご覧ください。

  • ファイバーポストのメリットと間接法のポスト作製手順 #7 16:03

    引き続き、左上2番のレジン併用ファイバーポストの間接法のデモンストレーションを行っていただきます。
    失活歯の予後のトラブルの多くは歯根の破折ですが破折原因の1つとしてポストによって引き起こされる残存歯質への応力集中があげられます。
    日本では鋳造支台築造法が定着していましたが、近年保険適応になりファイバーポストに注目が集まっています。
    本動画ではファイバーポストのメリットを理解していただき、ご自身で行える間接法のポスト作製の手順をわかりやすく説明していただきます。

    また作製にあたり多くの方が疑問についてもお答えいただきます。
    基本的なことでは「模型に使用する石膏は何が良いか」迷われている先生方も多いのではないでしょうか。
    普通石膏や硬石膏など様々ありますが、渥美先生はポストの先端まで光重合型レジンが硬化するよう光照射実験など行い、研究した結果から最も適切である石膏の種類を紹介してくださいます。

    またポストの長さに悩まれている先生方もおられると思います。
    メタルポストとファイバーポストでは物性が違うため、ポストとして必要な長さも異なります。

    メタルポストは、しなやかさの無さから、できるだけ長く細くしてたわみやすくする必要がありました。
    しかし、ファイバーポストはもともとしなやかさが十分あるので、長さに指標はありません。
    むしろ長くしない方がメリットが多く、接着のエラー・窩洞形成のエラー、印象のエラーが起きにくくなります。
    渥美先生は物性の特徴を理解した上で、ファイバーポストを使用する際に最適な根充材の断面やファイバーポストの長さについて解説してくださいます。

    ファイバーポストを初めて使われる先生方にも明日からすぐに実践できる内容となっています。
    ぜひご覧ください。

  • 小臼歯と大臼歯のレジン併用ファイバーポストの間接法(模型デモ) / 質疑応答 #8 15:20

    引き続き、上顎小臼歯部におけるレジン併用ファイバーポストの間接法の作製方法の解説です。
    「小臼歯のように頬舌的に幅が広い場合にどのようにファイバーを位置付けると良いか?」
    「ハーフスリーブを何枚必要か?」など。
    小臼歯部でのゴールデンパターンが習得できる内容となっています。

    ファイバーアレンジメントは歯種によってパターンが決まっているので、慣れてしまえば朝の10分間でも簡単に作れてしまいます。
    渥美先生はご開業なさってから、全てのファイバーコアをご自身で作製されています。
    なぜなら、ひとつひとつの過程の意義を理解しているからこそ、最も良いコアを作ることができるためです。
    そして何より自分で作れるので技工料がかかりません。

    後半では、先生方の疑問にお答えいただきます。
    支台築造を成功に導くために有効な材料についてもご紹介いただきました。

    まずコロナルバリアに使うレジンでは、根管内の深い位置でもレジンが硬化する光透過性に優れたものを紹介していただきます。
    また使われている先生方も多いと思われますが、オペークレジンをコロナルバリアに使ってはいけない理由など、注意すべき事項にも触れて解説していただきます。

    近年接着歯学の分野はめまぐるしく発展しています。
    根管象牙質に適する接着前処理材では、最新の研究結果から有効とされる2種類の材料について解説していただきます。
    この2種類の歯科材料を正しく組み合わせることで根管象牙質とレジンの接着強さが高まるので、支台築造で最も重要と考えるコロナルリーケージを防止することができます。

    明日から臨床の幅が広がる内容となっていますので、ぜひご覧ください。

このプログラムの受講状況
全体進捗
0/8
試験結果

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