【人気動画】歯科衛生士のお仕事保存版-DHマニュアル[part2]
【第4章 治療計画・立案】
みなさんは患者さんに治療を提供する際、ゴールまでの過程を説明していますか?
インフォームドコンセントが十分されていたとしても、医療従事者と患者さんとの理解のギャップに頭を悩ませる方もいらっしゃると思います。
歯周治療においては、治療期間がはっきりと定まらないと術者も患者さんもモチベーションが上がらず、それが原因で来院が途絶えてしまうケースが多くあると高田先生はおっしゃっています。
ですが、期間や回数を踏まえた治療計画を伝えることは患者さんの納得と満足につながり、信頼関係を築く事ができるとも述べています。
今回は一般的な歯周治療をベースに処置回数の目安や期間を順序立てて細かく説明をしてくださいました。
難症例(①侵襲性歯周炎、②急速進行性歯周炎、③急性壊死性潰瘍性歯周炎)についても触れています。
【追記】2019年作成の動画でありますので、保険算定の内容はお間違いのないようよろしくお願い申し上げます。
※2020年4月に診療報酬改訂あり
治療計画を説明するにあたり、治療効果を確認する為やトラブル防止の為にも口腔内の変化を写真に残す事は大変重要です。
この動画では、口腔内写真を撮影するポイントも高田先生より紹介してもらいました。
臨床に立つとわかりにくいポイントにフォーカスし、処置の流れに沿って説明をされています。
大変参考になりますので、どうぞご覧ください。
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【第5章 予防】
細菌叢のバランスを整え、齲蝕や歯肉炎、歯周炎を予防するためには、現時点で第一の手段となるのがプラークコントロールです。
口腔内環境の改善を狙い、個人に合ったブラッシングを習慣化させる事の難しさを実感される方は多いのではないでしょうか。
こちらの動画では、プラークコントロールの方法や、歯ブラシ、補助的清掃用具まで幅広くの紹介をされています。
上記の図のように状況に応じた歯ブラシの選択のポイントも高田先生より細かく説明があり必見です。
歯磨きの目的は口腔内を綺麗にする事であり、どれだけ時間をかけたかよりも、どれだけ磨けているかが重要であると高田先生は述べています。
しかし、患者さんからどのぐらいの目安で磨くといいのか質問を受けることもあるでしょう。
こちらの動画の中では、最低3分間は磨くと紹介されていました。
1本につき細かく10〜20回小刻みに動かしていると、3分下回る事はない事が理由となっています。
各ブラッシング方法に加え、プラークの残存率が高い部分へのアプローチの仕方も説明されており、患者さん個人に合わせた「オーダーメイドのT B I」ができるよう組み込まれた動画になっています。
また、フッ素や薬品に関しても紹介しています。
ポピドンヨード(イソジン)、塩化ベンゼトニウム(ネオステリングリーン)、グルコン酸クロロヘキシジン(コンクール)等のそれぞれの効能・用途・副作用と見応えがあるものとなっています。
アナフィラキシーが起こりうる場合もありますので、歯科衛生士は業務の性質上様々な薬品を取り扱います。
誤って使用しないよう、用法を正しく理解しておく必要があると高田先生は述べています。
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【第6章 治療】
この第6章では、前回(第5章:予防)のセルフケアと異なり、プロケアに焦点を当てた動画になっています。
歯科衛生士が関わる事の多い歯周基本治療を軸に、歯周外科の紹介も含めて高田先生にお話していただきました。
歯周治療の予防には専門家によるP M T Cが有効と言われており、以下の目的で行われています。
① スケーラーで傷ついた粗造な面を滑沢にし、歯石の再沈着を予防する
② 細かい歯石やプラーク、色素沈着物を除去する
③ 爽快感と審美感を与え、口腔衛生への意識を高める
ただ歯面清掃を行うだけでなく、リスクとなる歯面についたバイオフィルムを集中的に清掃するこが大切です。
しかし、P M T Cを行ってはいけないケースもあります。日々の診療に追われ、見落としがちになっている部分を高田先生と一緒に確認してみてください。
スケーリングとルートプレーニングはそれぞれでアプローチする部分が異なりますが、実際の治療となると明確な境界がなく、一連の作業として行われている事が多いと高田先生は述べています。
S R Pについてスケーラーの種類の特徴について、各患者さんの口腔内や全身状態(ペースメーカー等)に合わせた選び方を学ぶ事が出来ます。
それに加え、臨床において自己流になりがちなのが把持の仕方や固定点の取り方、スケーラーの運動方法も紹介しています。
手用スケーラーを扱い、次回のS R Pを円滑に行う為にも重要なのがシャープニングです。
除去効率の軽減や上記のようなリスクが上がることのないよう、シャープニングの手順とポイントを確認してみてください。
特にグレーシースケーラーでは奇数と偶数のナンバーでカッティングエッジが異なる為、正しい向きでのシャープニングが必須です。
歯周基本治療が終了後、検査結果に伴って歯周外科治療へ移行する場合もあるでしょう。
患者さんに携わる以上、どのような症例が外科処置に適応するか知っておくべきです。
適応症例に合わせた歯周外科処置の紹介をしていただきました。
この第5章と第6章の予防と治療のポイントを押さえ、是非明日からの臨床に活かしてみてください。
セルフケア、プロケアを確立する事は、患者さんの良好な口腔内環境を長期的に維持できる大切な部分であると考えます。
歯科衛生士が大いに活躍出来る分野ですので是非ご覧ください。
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【第7章 メインテナンス】
歯科治療は、治療終了で来院が途絶えてしまうケースが多い。
しかし、口腔内を良い状態で維持していただく為に定期的に通院してもらう事が重要であると高田先生はおっしゃっています。
今回の動画では、メインテナンスについてお話をして頂きました。
メインテナンス時の口腔内変化を見逃さないポイントや、ケースごとによるリコール間隔の目安などをわかりやすく紹介してあります。
また、小児矯正における内容にも触れておりますので、こちら(第11章:矯正)と合わせてご覧ただくと、より一層理解が深まるでしょう。
全ての患者さんが、モチベーションが高く協力的とは限りません。
セルフケアないし、メインテナンスへ定期的に来院する事へのきっかけを与えてあげる事が大切になってきます。
患者さんのキャラクターを理解した上でアプローチの仕方が変わります。そのためにも、まずは患者さんの動因(要求・願望)を知る必要があります。
高田先生は、まず相手の話を聞き、よく観察する事が重要だと述べています。
例えば、患者さんの目的が違えば歯科衛生士がブラッシング指導を行っても、一方通行の場合もあると言うことです。
その場合のアプローチの仕方について、「一面提示」「両面提示」を用いて説明をしてもらいました。
大変わかりやすく、すぐにでも実践できるものばかりですので是非ご覧ください。
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【第8章 ホワイトニング】
虫歯や歯周病がなくても審美目的で来院される患者さんも近年増加傾向にあります。
現代では嗜好品が溢れており、歯の着色や変色の原因と言われているものが外因性と内因性で分類されます。
外因性:コーヒーやタバコ、赤ワイン、齲蝕による変色、清掃不良、金属 など
内因性:遺伝子疾患、代謝疾患、加齢や薬剤 など
薬剤を用いて行うホワイトニングは歯科衛生士が関わる事ができる治療でもありますので、高田先生にご紹介頂きました。
使用する薬剤の種類によって、効果や持続期間は異なってきます。
オフィスホワイトニング:約半年
ホームホワイトニング:2〜3年
患者さんへホワイトニングの治療をする際、重要なのはメリットだけでなくデメリットも伝えた上で選んでいただくことです。
最初の動画では定義を含め、偶発症や注意点、禁忌症について触れています。
次にホワイトニングの種類における説明と手順、注意点を学ぶ事ができます。
それぞれの特徴を理解し患者さんの希望に沿った提案ができるように説明してくださっています。
また、失活歯に適応となるウォーキングブリーチ法や歯肉の色素沈着へのガムブリーチなども紹介しています。
ホワイトニングは自費治療であり、患者さんから過度な期待を感じる事もあると思います。
しかしながら、食生活や個人差によって後戻りをしてしまうケースもあるため、必ず治療前後の説明が大切であると高田さんは述べています。
治療前の色調測定や、資料の配布などを説明してくださいました。
ホワイトニングを主訴として来院される患者さんだけでなく、メンテナンス時に興味を持っていることを打ち明けてくれる患者さんも多いと聞きます。
その際に的確な説明ができるような動画になっておりますので、是非ご覧ください。
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