【人気動画】辺縁歯肉を自在に操るプロビジョナルレストレーションの極意
目次
ブラックマージンの露出の原因は?
上顎中切歯にメタルセラミックスが装着されていますが、歯肉退縮によりブラックマージンが露出してしまっています。
この原因に関しては2つが考えられます。
①唇側面のフィニッシュラインを歯肉縁下に設定できていなかった。
②隣接部のフィニッシュラインの位置が歯肉縁下深くに入りすぎてしまっていて歯肉に炎症を起こし歯肉退縮の原因になってしまった。
プロビのエマージェンスプロファイルを整える
不良補綴物を除去しプロビジョナルレストレーションを作製していきます。
その際にマージンをきちんと合わせることはもちろんですが、エマージェンスプロファイル(補綴物の歯肉縁下の形態)をきちんと整え歯周組織に調和させます。
プロビジョナルの外層には賦形性と歯周組織との親和性を考慮してコンポジットレジンを用いています。
適切なプロビジョナルレストレーションによって整った歯肉
プロビジョナルレストレーションに置き換えた後の状態です。
このケースでは隣接面のフィニッシュラインが深かった為歯間ブラシを用い歯間乳頭の角化及び成熟させます。
縁下形成のフィニッシュライン設定
歯周組織が安定したのちに歯肉縁下にフィニッシュラインを設定していきます。
この際には唇側フィニッシュラインと隣接部のフィニッシュラインの高低差を意識して形成を行います。(フルーティング形成)
唇側辺縁歯肉の位置調整
唇側の辺縁歯肉の位置を微調整したい場合はプロビジョナルレストレーションのエマージェンスプロファイルを調整していきます。
辺縁歯肉を歯冠側にしたければエマージェンスプロファイルをレスカントゥアに調整し歯肉のクリーピングを期待します。
また、辺縁歯肉を歯根側にしたければエマージェンスプロファイルをフルカントゥアに調整して辺縁歯肉にプレッシャーをかけていきます。
後半では歯周組織に配慮し調整したプロビジョナルレストレーションをいかにしてファイナルレストレーションに移行するかをラボサイドの写真も交えて詳しく解説していただいております。
このように素晴らしい最終補綴にはその前段階のプロビジョナルレストレーションのチェアサイドでの微調整が大変重要になってきます。
明日から使えるテクニックですのでぜひこの動画を参考にしてみてください。