今日から使える✨️魔法の言葉【 優しく寄り添うTBI - 0〜5歳編 -】

「おうちでも歯医者さんごっこしてみてくださいね」

ある歯科衛生士さんのこの一言で、お母さんの顔がふっとやわらかくなったのを、私は今でも覚えています。
0〜5歳のTBIでは、どうしても保護者の協力が欠かせません。
でも、思うようにいかない日もある。仕上げ磨きで泣かれたり、指を噛まれて痛かったり。
そんな“うまくいかない日常”に、寄り添うことこそが、私たちにできるサポートかもしれません。
1.まずは「褒める」

仕上げ磨きができたところを見つけて、丁寧に言葉にする。
「ここ、難しいところまでちゃんと磨けていますね」
「仕上げ磨き、大変ですよね。指、噛まれると痛いですよね」
それだけで、保護者の方の疲れが少しだけほどけていきます。
2.歯磨きよりも重要なこと

おやつは回数ではなく内容が肝心。果物やおにぎりなどの“補食”が理想です。
3.大変なのは「今だけ」

でも、いちばん伝えたいのは——
「大変なのは“今だけ”です」ということ。
4〜5歳になれば、歯みがきの習慣も少しずつ身についてきます。
保護者の心に寄り添う“魔法の言葉”

「完璧にできない日があっても大丈夫」
「おうちでも歯医者さんごっこしてみてくださいね」
歯磨きが“苦行”から“スキンシップ”へと変わる瞬間。
そのきっかけを届けられるのは、私たち歯科衛生士のやさしい声かけかもしれません。
明日からのTBIが変わる!おすすめ動画のご紹介

Doctorbook academy【Education Library】の
塚本千草先生「年代別のTBIの基本」もおすすめです。
子供や保護者の方にどの様な説明をしたら良いか迷わないための
TBIの基本とそのコツを動画で学ぶことができます!
この連載では、歯科衛生士の日々の臨床に役立つヒントを、やさしく丁寧にお届けしていきます。
次回も気になる方は、ぜひお待ちくださいませ。