医科との医療連携を考慮した歯科医療の実際 -口腔内科(口腔粘膜疾患)-│角田 和之先生
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*2021年5月28日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
本動画では角田先生より、口腔粘膜疾患の臨床を慶応大学病院ではどのように行っているのかお話しいただきました。
院内で医科とどのような連携をとっているのか、病診連携などについてご説明いただいております。
全身疾患の口腔症状を診るのが口腔粘膜疾患であり、医科歯科連携が非常に重要な分野です。
口腔粘膜疾患の特徴として、口腔粘膜病変は目で見えるのにも関わらず、診断が難しい疾患といわれています。
例えば水疱ができたとき、物理的刺激(食事、咬合など)で水疱がつぶれて、潰瘍やびらんになってしまいます。
また、二次感染や非特異的疾患を起こし、オリジナルの炎症が分からなくなることが診断を難しくする要因の一つになっているそうです。
一方、舌痛症のような目に見えない症状もあり、診断が難しい疾患です。
そこで今回は、診療所でも診れる一般的な口腔粘膜疾患について解説いただきました。
診療所から歯科口腔外科への紹介が必要な疾患を中心に、医科と連携が必要な口腔粘膜疾患や重大疾患について教えてくださいます。
口腔粘膜疾患には非常に多くの疾患があり、全身に関わる疾患も多く扱っています。
まず一般的な口腔粘膜疾患として、代表的な潰瘍性疾患をあげていただきました。
アフタ性潰瘍、褥瘡性潰瘍、地図上舌、溝状舌、舌苔、頬粘膜関連のフォーダイス斑、咬合白線、歯肉の病変であるメタルタトゥーについてです。
それぞれの疾患の症状や特徴、原因、治療法などを症例画像を用いて解説いただきました。
また、褥瘡性潰瘍は悪性腫瘍といった重大疾患との鑑別について学べます。
次に、見逃してはならない医科歯科連携が重要な粘膜疾患について解説いただきました。
2017年にWHOから発表された口腔潜在的悪性疾患の中の、口腔扁平苔癬とカンジダ症についてご説明いただきます。
口腔扁平苔癬(OLP)は好発部位や特徴、臨床表現型分類についてや医科歯科連携が有効であった症例を用い解説くださいました。
この症例は臨床表現型分類の中で紅色型の方が炎症性が高く、悪性に転化しやすい傾向があり、紹介が必要となったケースです。
また、医科歯科連携が有効であったOLP症例として
・OLPの診断が下ったが、原因検索のため皮膚科との連携が有効であった症例
・難治性OLPで歯科での治療が全く反応せず、皮膚科での治療で寛解した症例
の2症例を紹介しています。
口腔カンジダ症では、AIDSやシェーグレン症候群が原因となっており、内科と連携することで、診断・治療が上手くいった症例をご紹介くださいました。
口腔粘膜疾患には、重大疾患が隠れている可能性があります。
そのような可能性があるときは、迷わず診療連携施設に紹介することが重要だと教えてくださいました。
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