再生療法でHopelessの歯を残す #1
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自己紹介のあと最初に、先生の大学院時代の症例を2つ紹介してくださいました。
1つ目は、44歳女性、インプラントにしたいという主訴の患者さんです。
口腔内所見として、上顎前歯の離開、突出、歯肉は大きく炎症しており、歯石沈着、歯牙の移動、欠損も多く見られます。
レントゲン所見では、著しい骨吸収が多くの歯に見られました。
この患者さんは、すべての歯を抜歯し、インプラント支台の固定性補綴物となったそうです。
「この歯は残せたのではないか?」
「アメリカではすぐ歯を抜いてインプラント?」
と思われる方もいらっしゃるのではないかと、もう一つ症例を紹介してくださいました。
47歳女性、右下6番分岐部ポケット8mmで、歯周基本治療を行うものの、ポケットが改善されず、BOP+の状態でした。
フラップを開けると、分岐部内水平的に約7mm、垂直的に約9mmの深い骨欠損がありました。
本症例は2度の分岐部病変であったため、再生療法の適応となり、分岐部骨欠損部にBioOssを填入しました。
2年後、経過は良好で、レントゲン所見では、分岐部内が新生した歯槽骨で埋められており、分岐部病変は0になったそうです。
歯周炎が進行した歯を抜歯するのではなく、適切な判断のもとに治療を行えば、多くの歯は残せることを教えてくださいました。
次に、日本に帰国後の症例を紹介してくださいました。
49歳男性、右上7番が痛い、下顎両側1番が時々痛むといった主訴で、広汎型重度歯周炎の症例です。
初診時は、6mm以上のポケットが79%、BOP100%、動揺度も多くの歯で見られました。
歯周基本治療、矯正治療、補綴治療といった包括的歯周治療を行い、SPT移行時には、歯肉の状態は著しく改善しました。
右上6番は3度の分岐部病変で、再生療法は難しいため、歯周基本治療とSPTで少しでも長く持たせようとしており、
初診から14年たった現在も、喪失氏はゼロだそうです。
歯周基本治療を行うことで、多くの歯周炎の状態は改善することを教えてくださいました。
左上2番が挺出、残存している歯周組織、歯槽骨はかなり限られている症例を紹介してくださいました。
歯周基本治療を徹底し、矯正治療、補綴治療を組み合わせて行うことで、歯槽骨が改善し、状態が維持できているそうです。
同じ患者さんの下顎前歯部では、著しい歯槽骨破壊が進行しています。
左下1番は抜歯しましたが、歯周基本治療、矯正治療、補綴治療で、その他の歯は残すことができたそうです。
右上1番が挺出し、近心に垂直性骨欠損がみられる症例を紹介してくださいました。
矯正治療で圧下し、歯周基本治療を行うことで、再生療法なしで、歯槽骨が改善したそうです。
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