再生療法でHopelessの歯を残す #4
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前の動画の最後に紹介してくださった症例の続きです。
術後14か月では、角化歯肉、口腔前庭は術前と同じように維持され、歯周ポケットは3mmに改善したそうです。
CT所見では、垂直性骨欠損は、再生した歯槽骨でほぼ埋められていますが、歯冠側は、完全に欠損はなくなっていません。
ここが再生療法での限界だそうで、それでもHopelessの状態からここまで再生できたことは価値のあることだとのことです。
次は根分岐部病変の症例を紹介してくださいました。
45歳女性、上顎遠心2度根分岐部病変の症例です。
左上7番遠心に8mmの歯周ポケット、CT所見では、遠心側に深い2度の根分岐部病変を伴った垂直性骨欠損が認められました。
角度の広い垂直性骨欠損であり、口蓋根遠心側にも垂直性骨欠損があり、アクセス困難な難症例だったとのことです。
そのため、フラップを頬側に起こすようなフラップデザインを考えたと教えてくださいました。
リグロスを填入、確実なフラップの閉鎖と歯槽骨再生を目的とし、Distal Wedge Sutureを行ったそうです。
しかし、約10か月後に歯肉が膨隆し、ポケットが10mmに増えました。
CTで確認したところ、根分岐部は少し欠損はありますが、遠心部骨欠損は改善していたとのことです。
仮性ポケットの改善とさらなる再生を促すため、Distal Wedge術と2度目の再生療法を行ったそうです。
2か月後、歯肉は平坦化し、根分岐部は閉鎖しました。
2度目の再生療法から2年8カ月経過後、根分岐部病変は2度から0度になっていたそうです。
CT所見にて口蓋根にやや斜面が残っていますが、垂直性骨欠損は改善しており、著しい改善といえるのでないかとのことです。
56歳女性、他院で歯周治療を受けていたが、これ以上は治療できないといわれ、受診された患者さんです。
左上7番近遠心に深い歯周ポケットがあり、レントゲン所見では近遠心に垂直性骨欠損が見られました。
CT所見より、すべての方向にthrough and throughの3度根分岐部病変で、歯肉退縮も認められたそうです。
エナメルプロジェクションが見られましたが、歯肉退縮により、頬側分岐部のポケットは3mmでした。
そのため、頬側を開けると悪化する可能性があるため、頬側は開けないフラップデザインを考えたそうです。
再生療法は、リグロスとβTCPを使用し、近心から入れたβTCPが遠心から出てくるまで填入しました。
縫合は、垂直懸垂マットレス縫合と懸垂縫合を組み合わせて行ったそうです。
5か月後、本症例も遠心歯肉が増生してきたので、歯肉切除を行ったとのことです。
再生療法から8か月後、歯周ポケットは近遠心4mmとなり、プローブは分岐部に入らなくなったそうです。
レントゲン所見では、近遠心に再生した歯槽骨とみられる不透過像が確認できました。
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