8番を抜歯せずに保存することで有用できた例 #3
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- 2,200円〜(税込) (D+会員 1,760円〜(税込))
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*2022年3月23日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
前回の8番を有効活用した症例「1.左下8番を7番欠損部位に移動」の続きから見ていきましょう。
レベリングを終えた後、ステンレスのワイヤーに変更して8番を近心移動させていく様子をご覧ください。
頬側からだけ行うと歯が頬側に傾いてしまうため、加治先生は舌側からもアプローチしていくのだそうです。
細かい微調整をしながら8番が移動していく様子を、口腔内写真やレントゲン写真にて非常にわかりやすく解説くださっています。
矯正歯科医だからこその微細なテクニックで、綺麗に8番が移動しています。
次に2つ目の症例を見ていきましょう。
高校生の女子、前歯部の叢生が主訴ですが「左上6 番を抜歯し7番を近心移動、8番を7番相当部へ移動」させた例です。
左上6番ノンバイタルのため、長期的なことを考え7番を6番・8番を7番の位置にスライドさせる方向で進めることになりました。
8番がアンキローシスしている可能性を考えて最初から抜歯は行わず、まず上顎のみにブラケット装置とワイヤーを装着します。
その後開創して、8番にアタッチメントを付けて様子を見たところ、自然挺出が認められたため6番の抜歯に至りました。
まず7番を近心移動させ、それから8番・下顎にもブラケット装置を装着し動かしていきます。
このケースは患者様の都合で従来よりも早く装置を外したそうですが、加治先生はそれに対してどうフォローされたのでしょうか。
可撤式装置の工夫の仕方なども参考にしていただけると思いますので、動画にてご確認ください。
こちらの症例では、6番の再治療時に部分矯正をするという方法も考えられたかもしれません。
しかし加治先生は、この先の患者様の人生により大きなメリットになると思われる方法をお考えになり、8番を有効活用されました。
さらに3つ目は左上6番欠損部に7番を移動し、8番を7番相当部へ移動した症例です。
40代後半の女性、主訴は前歯部の叢生で、審美性を求めた矯正装置を希望されています。
左上に5・7番を支台歯としたブリッジが入っており、8番は頬側傾斜していますが利用可能な状態です。
アライナーと部分的なワイヤー矯正で進めることになりました。
アンカースクリューを用いて7番を近心へ移動させ、それを足掛かりにして8番を口蓋側へ動かしました。
この患者様の場合も、もし8番が存在しなければインプラントなどが必要になったかもしれません。
8番があることで歯列に組み入れ利用できたことは、大きなメリットだと言えるでしょう。
次の動画では、水平埋伏などさらに複雑な状態で8番を活用した例を見ていきます。
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