＊2022年10月5日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。

今回は、XRの魅力を伝える「ADEPT（歯科教育プログラム）」の紹介よりいただきました。
長年ニューヨーク大学 歯学部 准教授を務める岡﨑先生がおすすめする歯科教育プログラムです。
 
指導医の質が高ければ高いほど、より高度な臨床教育を受けることができます。
ニューヨーク大学の専門医プログラムで行われる臨床教育では、ADAが管轄し高い水準で教育を行っています。
現役のニューヨーク大学准教授である岡﨑先生が、なせADEPT臨床教育が必要であるか、お話しくださいました。
ADEPT臨床教育では、ニューヨーク大学の歯内療法専門プログラムを日本で体験できます。
米国の専門医教育から学ぶことで、確実に自信を持って歯内療法ができるようになる機会を得られるそうです。
 
世界的に権威のある先生方が執筆した「INGLE’S　ENDODONTICS7」を使用し、ハイレベルな歯内療法について学んでいきます。
また、「INGLE’S　ENDODONTICS7」は岡﨑先生も共著者として執筆しています。
日本で現役の米国専門医プログラムの教授から直接学ぶ機会は非常に少なく、臨床教育を学ぶ機会として大変価値があるといえます。
 
具体的なコース内容は「ニューヨーク大学の教育プログラムを肌で感じるコース」として10カ月間行われます。
卒業後もフォローバックが続く臨床トレーニングプログラムとなっているため、安心して受講できるシステムが整えられています。
他には「プログラム・コース主任を歴任した監修　本物の教育を学べる」コースが準備され、世界標準の知識・技術が学べます。
 
日々の臨床で歯内療法の難しさにお悩みの先生・ご興味のある先生方は、一度受講してみてはいかがでしょうか。
 
次に、臨床シミュレーションを仮想空間で行う最先端技術を取り入れた学習方法を紹介いただきました。
仮想空間で患者さんのCBCTデータから作り上げた歯の3次元的解剖形態を用いて、VR空間ではどのように見えるのか解説いただきました。
VR空間の没入感は、歯の形態観察における視覚認識を大幅に高め記憶の定着性が向上するため、実際の臨床時に有効でしょう。
 
続いて、根尖性歯周炎に対して3Dガイドを使用し短期間で正確に根管治療を成功させた症例について解説いただきました。
仮想空間と現実空間で高精度なシミュレーションを実現させることは、難症例への革新的なアプローチであるといえるでしょう。