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2023年2月16日(木) 公開

解剖学から考える咬合採得│熱田 生先生

価格
8,800円〜(税込) (D+会員 7,040円〜(税込))
付与ポイント
1% (通常:80pt〜 D+会員:64pt〜)
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    • 00:16 〜 自己紹介
    • 00:59 〜 咬合採得とは
    • 02:34 〜 解剖学から無歯顎の咬合を考えよう
    • 03:01 〜 01.咬合採得に関わる解剖
    • 03:07 〜 1.筋学
    • 03:53 〜 側頭筋 咬筋
    • 04:46 〜 外側翼突筋
    • 06:02 〜 2.骨学
    • 06:25 〜 ①筋の付着部は隆起する
    • 07:16 〜 ②使われないと吸収する
    • 08:47 〜 ③筋の付着部は吸収されない
    • 09:42 〜 顎関節の解剖
    • 11:55 〜 02.垂直的顎位の決定方法(1)
    • 13:42 〜 A.顔面高径計測値による方法
    • 14:57 〜 B.生理的機能を利用する方法
    • 16:09 〜 03.垂直的顎位の決定方法(2)
    • 16:45 〜 熱田先生の義歯作成フローチャート
    • 17:25 〜 コピーデンチャー
    • 18:35 〜 従来法での咬合採得
    • 24:26 〜 咬合高径の決定法
    • 26:13 〜 ピエゾグラフィーを応用した咬合採得
    • 26:48 〜 まとめ
    • 27:24 〜 04.水平的顎位の決定方法
    • 27:58 〜 ゴシックアーチ描記法
    • 28:51 〜 ①ゴシックアーチ描記法をわざわざなぜするの?
    • 30:11 〜 ②描記針って上がいいの?下がいいの?
    • 31:56 〜 ③ゴシックアーチを描記するときに咬合高径は影響するのか?
    • 33:04 〜 ④患者さんの練習方法
    • 34:44 〜 ⑤ゴシックアーチ描記図の読み取り方
    • 36:17 〜 ⑥ゴシックアーチ描記法の信憑性
    • 37:15 〜 水平的顎間関係のまとめ①
    • 37:57 〜 水平的顎間関係のまとめ②
    • 38:11 〜 05.まとめ
  • *2022年3月27日にLIVE配信された講義内容となります。


    咬合採得とは、義歯が適切な状態で機能できる位置を探す作業です。

    まずは咬合に関わる筋肉について見てみましょう。
    大きく分けると、開口には舌骨筋群、閉口には咬筋・側頭筋があります。
    外側翼突筋は、開閉口両方に関わっており、すごく重要なポイントになってくる筋肉です。

    次に、咬合に関わる骨を見てみます。
    まず、筋の付着部は必ず隆起し、筋肉が動くところは減っています。
    それを踏まえると、使われなくなると骨は吸収されていきますが、完全になくなることはありません。
    筋の付着部は吸収されず残っているので、無歯顎の骨や関節はそこだけ隆起しています。
    歯があった時代と同じ咬合ではなくなるので、それに合わせた垂直的・水平的顎間関係をしっかりと確認することが必要です。

    では、垂直的顎位について見ていきましょう。
    無歯顎の顎位は、歯がないため基準がなくなるので、臨床的に咬合高径を定める的確な方法はありません。
    そこで、平均値に合わせて咬合高径を決定する2つの方法があります。
    顔面高径計測値による方法では、有歯顎の位置が変わるのではと諸説ありますが、ある程度の基準になります。
    生理的機能を利用する方法は、決定した咬合高径が合っているのかを確認するものとなります。

    実際に治療するにあたって、熱田先生はフローチャートを作成されています。
    旧義歯とあまり変更がなければ、コピーデンチャーを作成しますが、そうでなければ従来通り蝋堤を作って咬合高径を決定します。
    蝋堤を作るにあたって、ちょっとした実験をされていますのでご覧ください。
    咬合採得をする際には、基準平面や旧義歯を参考にし、採得する姿勢にも気を付けてください。
    顎堤の吸収が大きい症例にはピエゾグラフィーを使う方法も有効です。

    次に、水平的顎位についてみていきましょう。
    方法は色々ありますが、ゴシックアーチ描記法が一番シンプルで代表的でしょう。
    ゴシックアーチは、顎位が定まらない場合に、顎関節の動きを客観的に描写できる方法として有効です。
    描記針は上に、小臼歯部当たりに設定すると臨床上有効です。
    また、ゴシックアーチは、垂直的位置関係を整えていないと描記は難しいです。
    さて、実際に行う時は練習が必要で、前後運動、大開閉口運動、タッピング運動を、症例によっては30分程度やってもらいます。
    練習しても出来ない場合は、ほとんどの場合が術者の誘導に従ってしまい、
    有効とは言えませんので、限界運動路やアペックス、タッピングポイントを参考にします。
    ゴシックアーチが安定しない場合は治療義歯で顎位が安定するまで、変位した下顎を中心位に誘導します。
    ゴシックアーチだけで顎関節を完全に描写することは出来ませんが、データは顎位の基準になりますので、有効な方法と言えます。

    熱田先生は患者様に、義歯を靴に例えてお話されるそうです。
    患者様のニーズも、靴と一緒で人それぞれですので、患者様と徹底的にお話されると良いかと思います。
    ぜひご視聴ください。

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