過去の手法から学ぶ咬合採得│松田 謙一先生
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- 00:14 〜 自己紹介
- 01:36 〜 TODAY'S CONTENTS
- 02:28 〜 印象と咬合採得はどちらが重要か?~咬合採得の重要性を再確認する~
- 09:05 〜 ①咬合高径についての考察
- 14:34 〜 Point1.装着時の顔貌所見(下顔面の特徴)
- 15:45 〜 Point2.人工歯の咬耗状態
- 17:00 〜 Point3.咬合平面の位置
- 18:59 〜 Point4.上顎結節部とレトロモラーパッド部の距離
- 19:40 〜 Point5.平均値との比較
- 21:33 〜 Point6.現義歯の使用期間
- 24:56 〜 ②採得するべき顎位を紐解く
- 29:52 〜 ③有用な過去の様々なテクニック
- 31:02 〜 水平的顎間関係を決定・確認する方法 ①術者の手指による誘導
- 31:36 〜 水平的顎間関係を決定・確認する方法 ②タッピング法
- 32:45 〜 水平的顎間関係を決定・確認する方法 ③前後方向運動の練習後の閉口指示
- 35:01 〜 水平的顎間関係を決定・確認する方法 ④頭部後傾法
- 36:15 〜 水平的顎間関係を決定・確認する方法 ⑤嚥下利用
- 37:04 〜 水平的顎間関係を決定・確認する方法 ⑥筋触診法(側頭筋・咬筋)
- 38:32 〜 水平的顎間関係を決定・確認する方法 ⑦舌挙上法(ワルクホッフ)
- 39:55 〜 水平的顎間関係を決定・確認する方法 ⑧GOA装置
- 42:01 〜 ④実際の咬合採得の流れ
- 43:24 〜 1.咬合採得前に簡易咬合採得を行っておく
- 43:52 〜 2.現義歯の高径を参考に咬合堤を製作しておく
- 44:22 〜 3.現義歯の模型を採得し技工士へ渡しておく
- 45:14 〜 実際の症例
- 53:32 〜 まとめ
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*2022年3月27日にLIVE配信された講義内容となります。
咬合採得は印象採得と同様に義歯安定の重要な作業過程です。
印象と違ってミスが起こりやすく、また誤ると義歯のエラーが大きく、失敗の許されない作業です。
初めに、咬合高径を考察してみましょう。
まずは現義歯をみて、そこから増減の必要性を判断する方法が1番取っ付きやすいかと思います。
現義歯の顔貌所見、咬耗状態、咬合平面、上顎結節部とレトロモラーパッドの距離、
咬合高径の平均値との比較、使用期間を診断材料にして判断すると良いでしょう。
顔貌所見は特に下顔面の特徴を参考にします。
咬耗状態によって咬合高径を上げるか、そのままの高径で作製するか判断します。
咬合平面の位置は、レトロモラーパッドの位置と比較します。
上顎結節とレトロモラーパッドまでの距離も、咬合高径の参考になります。
体格にもよりますが、平均値は侮るなかれ、です。
使用期間は重要な判断材料で、長く使って機能していればそれを参考にする事ができます。
続いて、採得するべき顎位について見ていきましょう。
教科書的には、海外でも日本でも、再現性の高く安全な後退位でとる事がスタンダードです。
それでは、過去の様々なテクニックの中でも有用な咬合採得方法を紹介しましょう。
まずは術者が手指で誘導する方法は誘導にコツがいりますが、有用な方法です。
次に、タッピング法は咬頭嵌合位に近い位置に誘導できます。
これは日本の教科書にはありませんが、前後方向運動を練習させ、閉口してもらうと後退位が理解されます。
症例によりますが、頭部を後傾させることで後退位を取らせる方法もあります。
採得自体は難しいですが、嚥下させて後退位が取れているか確認することもできます。
同じく、筋を触診する事で後退位を確認できます。
舌挙上法=ワルクホッフの小球法は有用な方法ですが、その行為はなかなか難しく現実的ではありません。
GOA装置は難症例に有用です。
さて、実際の症例を見てみましょう。
咬合採得は決定事項が非常に多いため、難しい症例では作業を分散すると良いでしょう。
それには3つのポイントがあります。
まずは咬合採得前に、簡易咬合採得をとり蝋堤の高さをある程度合わせておきます。
また現義歯の高径を参考にすると、咬合堤の高さをある程度合わせることができます。
現義歯の模型を採得しておくと、歯科技工士にも現義歯の高さがわかって貰えます。
沢山の手法があり、症例によって臨機応変に対応する事が必要な咬合採得ですが、この動画で的確な判断が出来るようになります。
実際の症例をご覧いただき、松田先生が行っている工夫を参考にしてください。
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