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欠損補綴を伴う咬合の再建には顎運動のデータを分析し、それを取り入れることが効果的です。
咬合再構成は、咬合位の決定と本来の咬合誘導を定めることがカギとなります。
これによって、顎口腔機能を回復することができます。
近年、8020運動の推進に伴い、高齢になってからも多くの残存歯を持つ高齢者が多くなっています。
しかし、一方で、物が上手に噛めないと訴える高齢者も増えていると報告されています。
これはつまり、咬合の崩壊を起こしている方が多く存在するということを意味します。
歯の喪失は50歳を境に急増し、その原因は歯周病、う蝕があります。
それ以外に、咬合力による歯根破折があります。
また、若い年齢の場合は、顎関節症を訴える割合が多いと報告されており、これの改善には口腔機能回復治療が欠かせません。
顎口腔系は大きく、顎関節、歯列、咬合高径の3つの要素で構成されています。
これらが全て正常であれば、関節円板が顎関節腔の前上方に位置し、安静な状態を保っています。
しかし、補綴治療の繰り返しなどが原因となって、関節円板が逸脱し、様々な問題が生じます。
このように、咬合関係と顎関節は密接に関与しており、顎運動データを取り入れることは非常に重要な役割を担っているといえます。
顎運動を臨床に取り入れることで様々なメリットが存在します。
例えば、診査・診断が明確化したり、治療期間の短縮につながる可能性があります。
また、CAD/CAMnの応用により、顎運動データを技工所と共有することで、より適合性に優れた補綴物の作成が可能になります。
それでは実際の症例を通して、いかにして顎運動データを患者様に還元するかをみてみましょう。
次のエピソード
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顎運動の分析には動的診査も欠かせません。また、それらの分析を用いて治療計画を立案する上で重要な2つの要素があります。実症例から顎運動分析の応用し治療計画への反映の仕方を学びましょう。再生する
再生時間 41:14
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