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2024年9月18日(水) 公開

終末像を見据えた歯科|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー】 【09/11-09/17 プレミアム化】

価格
27,500円〜(税込) (D+会員 22,000円〜(税込))
付与ポイント
1% (通常:250pt〜 D+会員:200pt〜)
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  • 第44回 臨床歯科を語る会分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」から川上先生のパーシャルデンチャー症例報告の講義をお届けします。
    64歳女性を21年間にわたって追跡した本症例では、咀嚼機能を継続的に支えるための補綴設計の考え方が語られます。
     
    ▼第一次治療の限界と再設計のきっかけ
    初診時、残存歯をブリッジで連結し、欠損部は義歯で補綴。
    一見合理的な方針でしたが、5年後に支台歯の動揺と二次カリエスが発生。
    「深く考えなかった浅はかな処置だった」と振り返ります。
     
    ▼二次固定とインプラントの併用による再構築
    再治療では二次固定の概念を取り入れ、咬合バランス改善のため右上5部位にインプラントを即時埋入。
    義歯にはマグネットアタッチメントを使用し、保持力と安定性を強化。
    模型上で設計した仮義歯を1回の来院で装着し、食べられない期間を作らない工夫がされています。
     
    ▼段階的補綴と機能維持の工夫
    初めてのコーヌス義歯装着後は、違和感と訴えがあるも対応を継続。
    夜間用スプリントの追加や再調整を行い、経過観察を重視。
    上顎の残存歯が自然脱落する中でも、義歯の改修を重ねて対応しました。
    下顎には両側支持のメタルプレートRPDを製作し、長期安定を目指しました。
     
    ▼生活の変化と補綴設計の“着地”
    79歳で最終義歯を完成させたのち、腰椎骨折や免許返納によって通院が困難となり、訪問診療へ移行。
    85歳時には上下フルデンチャーへ自然に移行し、最期まで口から食べる喜びを支えた補綴設計が実を結びます。
     
    ▼加齢変化を見据えた設計思考
    この症例を通して学べるのは、若年期の積極治療から高齢期の簡便治療へと設計を切り替える視点、将来のフルデンチャー移行を見据えた初期設計、訪問診療体制との連携、そして長期経過観察の重要性です。
    加齢変化に対応しながら、機能と生活を守る補綴戦略を学んでください。

    【こんな先生におすすめ】
    高齢患者の長期補綴計画に悩む一般開業医
    パーシャルデンチャーから総義歯への移行設計を学びたい補綴担当医
    訪問診療と補綴メインテナンスを両立させたい在宅歯科医
     
    【学べるポイント】
    二次固定とインプラント併用でユニラテラル加圧を排除する方法
    コーヌス義歯・メタルプレートRPDを段階的に活用する設計思考
    フルデンチャー移行と訪問診療を見据えた長期補綴戦略

    #パーシャルデンチャー #二次固定 #インプラント補綴 #コーヌス義歯 #訪問歯科 #高齢者歯科 #総義歯

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