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2024年9月24日(火) 公開

フルマウスディスインフェクションの現状

    • 00:10 〜 フルマウス・ディスインフェクション
    • 01:53 〜 【研究1】24時間以内の全顎SRP
    • 04:24 〜 システマティックレビュー
    • 04:50 〜 【研究2】超音波スケーラーによるフルマウスデブライトメントの効果
    • 07:07 〜 【研究3】GPICの有効性
    • 09:14 〜 全身への影響
    • 09:20 〜 【研究4】介入研究
    • 11:27 〜 ヨーロッパ歯周病連盟S3ガイドライン
    • 11:50 〜 【症例1】62歳 男性 広汎型周炎
  • フルマウス・ディスインフェクションの解説です。 
    従来の段階的治療法に代わる新しい治療法で、24時間以内に全顎のポケットを一度に除去し、抗菌処置を行うものです。 
    従来法と比較して、ポケット減少と細菌層減少に有効であることが示されています。 
    しかし、発熱などの副作用の懸念や、その効果に疑問を呈す研究結果もあることが指摘されています。 
     
    次に、超音波スケーラーを用いたフルマウス・ディスインフェクションの有効性についてです。 
    従来の手用スケーラーによる段階的治療法と比べて、ポケット改善効果に差はありませんでした。 
    しかし治療時間が大幅に短縮され、患者の不快症状も少なかったことが報告されています。 
    これは専門病院による理想的な環境下での研究結果ですが、一般的な臨床現場でも有効である可能性が示唆されています。 
    そこで、別の研究結果一般クリニック59カ所を対象に行ったGPICの有効性をお示しします。 
    GPICとCNSTは、非外科的歯周治療のプラークコントロールとして有効であったがGPICはより時間的に効率が高かった。 
    患者教育には禁煙の影響も含めるべきであると述べられています。 
     
    次に全身への影響について解説されています。 
    介入研究結果より短期的には全身の炎症反応や血管内皮機能の低下を引き起こしますが、半年後には改善することが報告されました。 
    ただし、心疾患患者には注意が必要であり、段階的治療が適切である可能性が指摘されています。 
     
    ヨーロッパ歯周病連盟ガイドラインでは、フルマウス・ディスインフェクションは推奨されるものの確信は持てないとされています。 
    一方、重度の症例でも適切な管理の下ではフルマウス・ディスインフェクションが有効である可能性が示されています。 
    但し、良い結果が必ずしも得られるものではありませんので注意していただきたいです。 

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