ORT塾 第1回 PART3
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冒頭では、本当の21世紀の歯科医療に求められるものについて解説されています。
現代の日本では、予防歯科の方向に向かっています。
しかし、従来の予防歯科は主に虫歯と歯周病の予防に焦点を当ててきました。
データによると、1984年頃の12歳児のDMFT指数は約5でした。
これは私が小学校6年生の頃で、当時は平均して5本の虫歯を持っていました。
しかし現在では0.5程度まで減少し、虫歯は劇的に減少しています。
井上先生は現在50代で、メンテナンスやフッ素塗布、シーラントなどを受けていないにもかかわらず、虫歯も歯周病もありません。
現在の10代20代の若者に対して「虫歯や歯周病のために3ヶ月おきに歯科医院に通い、フッ素やシーラントを受けなさい」
そう言う必要があるでしょうか。
受講者は今後の予防歯科のあるべき姿について活発な議論を展開します。
ここで我が国のDMFTのデータをお示しします。
実際には、現代の12歳児のDMFT指数は1未満です。
より詳しく見ると10人中9人は虫歯がなく、1人が10本の虫歯を持つという格差が生じているのです。
これは国の経済成長と関連があり、ある程度の経済発展に伴い虫歯は減少する傾向にあります。
我が国では、国民皆保険制度の確立、歯科疾患実態調査、3歳児健診、8020運動など、様々な施策をしてきました。
そのため、現在では虫歯と歯周病は予防可能な時代となったのです。
一方で、現代では新たな課題として不正咬合の問題が浮上しています。
現在は5人中4人が歯並びが悪いとされ、これは世界的で不正咬合の大流行となっているのです。
しかし、この問題は美容的な課題として捉えられがちで、その重要性が十分に認識されていません。
我々、歯科医療従事者が今後何をすべきか、自ずと答えが見えてくるのではないでしょうか。
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