#5 再生療法とGBRを行った症例【期間限定プレミアム公開】
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- 1% (100pt〜)
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- 00:00 〜 柴崎竣一先生の紹介
- 01:32 〜 患者情報、初診時のパノラマ、口腔内写真、ペリーチャート、レントゲン写真
- 06:38 〜 24、25歯周組織再生療法・26GBR〜Baseline・剥離・骨補填・縫合〜
- 09:07 〜 術前から術後8ヶ月経過のレントゲン写真
- 09:44 〜 術後8ヶ月の口腔内情報
- 10:34 〜 24、25確定的外科治療・26インプラント埋入術〜剥離・骨補填・縫合〜
- 11:35 〜 24、25、26歯周外科治療後の口腔内写真
- 12:11 〜 26インプラント2次オペ時の口腔内写真
- 13:16 〜 術前・術後2週間からSPTまでの経過
- 14:31 〜 まとめ
- 15:07 〜 【Q1】再生療法の適応に関して
- 20:16 〜 【Q2】骨欠損の考察
- 24:52 〜 【Q3】切開線について
- 30:31 〜 【Q4】再生材料について
- 36:59 〜 【Q5】デブライメントに関して
- 44:14 〜 【Q6】GBRにおける意思決定に関して
- 47:58 〜 【Q7】リエントリーにおける意思決定
- 52:05 〜 【Q8】インプラントやインプラント歯周組織に求める要件
- 56:07 〜 【Q9】FGGの術式について
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今回は柴崎竣一先生による「再生療法とGBRを行った症例」についてのプレゼンテーションになります。
谷口先生、高橋先生とのディスカッションを伺うことができます。
【患者情報・口腔内所見と対策】
「24,25に対しての歯周組織再生療法、および26へのGBR,インプラント埋入」を行った症例です。
患者様は歯をできるだけ保存したいと考えられており、その意見を尊重した治療が計画されました。
24・25・26においてPPD6mm以上、かつ24・25の垂直性骨欠損、26の根尖にまで及ぶ骨吸収が認められました。
26に関しては感染根管治療後、目視での徹底的なデブライメントを行いましたが、回復が認められなかったため抜歯となりました。
26抜歯2ヶ月後において、もともとの歯槽骨の吸収が大きかったため垂直的な歯槽堤の退縮を認めました。
24、25に関してもPPD8、9mmのため、外科手術への移行が必要と判断されました。
【手術概要】
①24,25歯周組織再生療法、26GBR
減張切開のため23近心に縦切開を、口蓋側の視野確保のため23口蓋側に縦切開、27での遠心切開を採用されております。
23-24間および24-25間において、歯間部の距離が2mm未満だった為、 Simplified Papilla Preservation Flapを採用した切開ラインとされました。
また26部は頬側寄りに歯槽頂切開をされております。
剥離の際、24,25において残存歯石、多量の炎症組織が見られたので、デブライメントを行いました。
26部における骨補填では、炭酸アパタイトに採取した自家骨を混ぜたもので補いました。
26は垂直的な増成が必要だった為、賦形性のあるチタンメッシュで固定し、骨補填材の安定を図り、縫合に至りました。
②24,25確定的外科手術、26インプラント埋入術
術後8ヶ月では、26遠心に一部チタンメッシュが露出状態になり、24・25に5、6mmのポケットが残存していた為、26インプラント埋入時にリエントリー手術が必要と判断されました。
切開線は初回と同様です。
剥離時、24・25はやや炎症組織も残存していたため、再度デブライトメントを行った後、歯周組織再生療法を行いました。
26インプラント埋入後、CT上で口蓋側の骨が少し目減りしていたので、骨補填剤を充填されました。
骨補填にはFGF2と炭酸アパタイトを利用した上で減張切開し、縫合を行いました。
術後、インプラント部には二次手術が施されております。
③26遊離歯肉付着術および口腔前庭拡張術
GBRや減張切開により、可動粘膜が歯槽堤の口蓋側寄りの部分にまで及んでいたため、遊離歯肉移植術、口腔前庭拡張術が併用そて採用されております。
遊離歯肉は同側の口蓋側から採取しました。
遊離歯肉に対しては、後戻りを防止すべく吸収性の縫合糸にて歯槽頂から歯冠側にかけて縫合を実施しました。
【術後経過】
術後2週間において、口腔前庭拡張、角化粘膜も獲得できました。
その後SPTへ移行となりましたが、良好な歯肉が維持され、PPD4mm以上でもBOPは見られず、オーラルハイジーンも良好です。
レントゲン上でも24.25の歯槽頂は明瞭になってきており、26移植剤も保たれております。
【ディスカッション】
Q.再生療法の適応について
柴崎先生は、垂直性骨欠損が見られた際に適応だと考えられておりますが、更に踏み込んでどのような状態がより再生治療に向いた症例なのかで悩まれていました。
このお考えに対し、粘膜の状態や手術を行う際にデブライメントを直視してできるか、3壁なので再生しやすいことよりもちゃんと見えて届くかがポイントとアドバイスされております。
また、口蓋側等の再生しにくい部分の骨吸収がどのような状態であるかを意識されるのもいいかと思われます。
Q.再生材料について
柴崎先生は、今回の症例において骨補填材にFGF2と炭酸アパタイトを利用されております。
この問題に対し、4,5ヶ月で50%の骨形成を認める炭酸アパタイトは使い勝手が十分にいいとお話しされています。
FDBAやDFDBAの使用も効果的ですが、日本では使用が厳しいところもあるので、難しい判断になります。
また、こちらの考察に関しましては、高橋先生の論文や研究のお話を伺うことができます。
他にも切開線について、デブライメントに関して、GBRにおける意思決定などのお話しを伺うことができます。
歯周外科スペシャリストの勘所を学んで、ぜひ臨床にお役立てください。
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