Doctorbook academy

    • 00:00 〜 浅賀先生の紹介 
    • 00:58 〜 患者情報、CBCTによる評価
    • 01:44 〜 前歯部におけるインプラント治療戦略
    • 02:03 〜 前歯部抜歯即時埋入の条件・治療計画
    • 03:07 〜 術式 
    • 04:33 〜 術後CBCT・4ヶ月後のインプラント2次オペ時の歯肉の状態
    • 05:21 〜 CBCTによる唇側骨の変化・クリーピングの経過 
    • 05:50 〜 まとめ 
    • 06:34 〜 【Q1】治療計画について
    • 18:36 〜 【Q2】唇側骨に開窓がある時の対応は? 
    • 20:31 〜 唇側骨が薄い場合の炎症性組織の除去方法 
    • 22:26 〜 フラップ開けるか、開けないべきか 
    • 23:42 〜 【Q3】CTGは行うべきであったか 
    • 27:09 〜 CTGを行う場合は、どのように行うか 
    • 35:50 〜 【Q4】骨補填材の選択は?ソケットシールのやり方は?
    • 42:16 〜 乳頭を温存するための工夫は?
    • 43:53 〜 縫合する必要はあったか
    • 45:03 〜 Tissue sculptingのコツ
  • 今回の動画は、浅賀庸平先生の「上顎前歯部の低侵襲インプラント治療」について、谷口先生・小柳先生とのディスカッション形式でご紹介します。

    【主訴・患者情報】
    患者様は、左上前歯が折れた状態で来院されました。
    主訴として、インプラントを希望するが、大掛かりな外科手術はしたくないと述べられています。
    元々12〜21にブリッジが装着してあり、11に関しては20年以上前に抜歯されています。
    21に関しては外傷により、破折が骨縁下まで及んでいたため、抜歯と判断されました。
    患者様と相談し、インプラント治療に向けて計画を立てていきます。

    【CBCTによる評価】
    11は水平骨吸収が著しいため、インプラントを行うにはGBRが必要となりそうです。
    21は病変による透過像や硬化性骨縁を疑う所見はなく、唇側に0.5mm程度の健全な骨が見られ、初期固定に十分な骨が認められました。

    【治療計画・術式】
    今回浅賀先生が最も考慮されたことは、患者様が持つジンジバルライン、歯間乳頭を含めた欠損部軟組織の形態をできる限り維持したい、ということです。
    21は前歯部抜歯即時埋入インプラントの条件を満たしているので、適応だと判断されています。
    11はGBRを行い、ポンティック形態とするカンチレバーBrの計画を立て、オペを行いました。
    周囲組織に対して愛護的な抜歯を行った後、メリーダイヤバーやEr:YAGレーザーを用いて感染性肉芽組織の除去を行いました。
    周囲の上皮に対して、ダウングロースを防ぐため一層メリーダイヤバーにて除去し、インプラント埋入に移行しました。
    埋入時、口蓋側の骨が傾斜しているため、メリーダイヤバーにてフラットな起始点を作った後にドリリングを開始しています。
    アクセスホールが基底結節に、またGap distanceが2mmの位置にインプラントを埋入し、生じたギャップには補填材を填入しました。
    最後にソケットシールとしてアテロコラーゲンを設置した後、プロビジョナル基底面を調整して上から抑えるようにして終了しました。

    【術後経過】
    4ヶ月経過した後、2次手術に移行しています。
    ジンジバルライン、歯間乳頭が維持されて良好な経過を示していました。
    2次手術では歯槽頂にミニマムな歯槽頂切開を行い、テンポラリーアバットメント装着後、使用していたプロビジョナルと連結させ調整しています。
    その後、Tissue sculptingを行っていき、最終補綴物装着後3ヶ月にて歯肉のクリーピングからブラックトライアングルがきれいに改善したことを認めました。

    【ディスカッション】
    Q. 治療計画について
    浅賀先生は、患者様の希望を考慮した上で、低侵襲のカンチレバーBrを選択されました。
    様々な選択肢がある中で、その他にどのような計画を選択されるか質問されています。
    小柳先生は、インプラントの本数は基本的には2本埋入するのがベストだと述べられています。
    しかし、1番、2番は骨の幅が狭い、薄いことが多く、既存骨で埋入するのはなかなか叶わないことが多いです。
    その際は外側性に骨造成をしなければならないので、GBRが必要となります。
    しかし、患者様に負担がかかり、時間も要するという難点があります。
    その点も考慮して、患者様のライフステージに合わせた治療計画を立案すべきであり、今回の場合は低侵襲でより短期間な治療が適切であったと述べられています。

    Q. Tissue sculptingのコツ
    本症例に関して、浅賀先生は高い評価を受けられています。
    その中で、お二人の先生から、歯間乳頭をプロビショナルレストレーションなどで補填的に作っていく際のこだわりやコツなどを質問されています。
    浅賀先生はZenithを必ず注意して調整を行われています。
    また、ポンティック部分に関してはオベイト基底面と骨上縁までの距離を意識して調整を行われるようです。
    その他にも浅賀先生が意識して調整している点や調整のコツなどを伺うことができます。

    上記以外にも、唇側骨が薄い場合の炎症性組織の除去方法や、CTGは行うべきかなど討論されています。
    今回のディスカッションも非常に質の高い内容になっていますので、ぜひご覧ください。


    null

    OPEN THE FLAPハンズオンコース詳細はこちら

Doctorbook academy

本サイトは、歯科医療に従事されている皆さまを対象に情報提供するサイトです。

あなたは歯科医療従事者ですか?
※一般の方は患者向けサイトDoctorbook をご覧ください


Facebook ログインの確認

Doctorbook academy は Facebook ログインをサポートします。

Facebook アカウントより必要な情報を取得します。
許可する場合、YES を押して Facebook 連携に進んでください。 誤って Facebook ログインを選んだ場合は NO を押してください。