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2026年8月3日(月) 公開

47歳男性・多数の予後不安歯を抱える重度歯周炎症例 ―歯の保存、連結固定、再生療法をどう考えるか― #4【8月9日までD+,みんプレ会員視聴無料】

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    プラークコントロールや禁煙に真剣に取り組む患者に対して、どこまで歯を保存し、どのタイミングで外科処置へ進むべきか。

    本動画では、多数の予後不安歯を抱える47歳男性の重度歯周炎症例を題材に、歯周基本治療から再生療法、動揺歯の固定、咬合力のコントロールまでを検討します。若手歯科医師による症例発表をもとに、土屋賢司先生と参加者が、治療経過を振り返りながら今後の治療戦略を議論します。

    患者は、左上前歯の動揺と疼痛、歯周病治療を希望して来院した47歳男性です。口腔内には全顎的な骨吸収と深い歯周ポケットが認められ、BOPは86%、複数歯に動揺がみられる状態でした。喫煙歴に加え、咬耗や側方運動時の臼歯部接触から、ブラキシズムや咬合性外傷の関与も疑われます。

    一方、患者は歯周病を指摘されてからセルフケアに積極的に取り組み、1回20〜30分のブラッシングを継続。喫煙本数も減らし、その後は禁煙に成功するなど、治療への高いモチベーションを示します。歯周基本治療を進めた結果、歯肉の炎症やBOP、歯周ポケットは大きく改善しましたが、期待したほど骨や動揺度の回復が得られない部位も残りました。

    発表では、SRPを繰り返した経過やCTによる骨欠損の評価、ナイトガードによる力のコントロール、抜歯後の連結固定などを紹介。今後予定している歯周組織再生療法について、どの部位を適応とするのか、外科処置前にどの程度まで動揺を抑える必要があるのか、連結範囲をどのように決めるのかが検討されます。

    土屋先生は、重度歯周炎では細菌だけでなく、喫煙、咬合力、歯の動揺など、複数のリスクを一つずつ整理することが重要だと解説。特に、動揺した歯に再生療法を行う場合は、術前から連結固定し、側方運動時の干渉を取り除いたうえで、治癒しやすい環境を整える必要性を強調します。また、二次元のエックス線画像だけでは把握できない骨欠損を、早期にCTで三次元的に確認する意義についても語られます。

    さらに土屋先生自身の重度歯周炎症例を通して、歯科衛生士による長期的なプラークコントロール、再生療法、矯正治療、インプラント治療、補綴治療を連携させるチーム医療を紹介。治療前から最終的な咬合と補綴のゴールを描き、それぞれの専門家へ的確に指示することの重要性が示されます。

    重度歯周炎を完全に元の状態へ戻すのではなく、病状をこれ以上進行させないために何が必要なのか。歯を残したいという患者の希望に向き合いながら、長期的なメインテナンスまで見据えて治療を組み立てる思考過程を学べるケースディスカッションです。

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