糖尿病患者の治療とメインテナンス #3
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土屋和子先生が2005年から担当している、糖尿病の患者様の例をご紹介してくださいました。
糖尿病が進行してるので、積極的な治療はしないという治療方針で診ている患者様です。
下顎前歯部は挺出してきて痛みが出てきたので抜歯をしています。
根の部分を切断して歯冠の部分だけセメントで付けて接着しています。
補綴も保険の金属か下顎などはレジンです。
この患者様は毎月メインテナンスとしてポケットの中のバイオフィルムの破壊を続けています。
しかし、2013年の8月に虚血性心疾患を発症し、経皮的冠動脈形成手術を受けました。
その後も毎月プラークコントロールをおこない、バイオフィルムの破壊をポケットの中までずっと続けています。
咬合も安定するように、度々調整しています。
しかしカリエスは進行し歯周病も進行するのです。
これらの抜歯は、患者様が糖尿病の治療などで通ってい病院でおこなっています。
何かの問題があると困るので、歯科医院ではおこなえないのです。
糖尿病の患者様をメインテナンスで診るには『爆弾を抱えてるかもしれない』という認識を持つことが大事です。
糖尿病は全身の血管をボロボロにします。
歯周病・カリエスの発症・進行そして感染しやすい易感染性など、口腔への影響を理解し伝える必要があります。
検査をおこない要検査である場合、放置しないよう患者様に理解を求めましょう。
次に糖尿病を疑って検査を勧めた患者様のお話をしてくださいました。
60代の女性です。
2017年の7月にメンテナンスに来られてから、わずか3ヶ月でインプラント周囲炎が進んでいます。
歯肉を押さえると排膿し、インプラントそのものもグラグラです。
ドクターが麻酔したらその麻酔で浮き上がってきて取れました。
なぜ急激に症状が進んだのでしょうか?
その原因は本動画でぜひご確認ください。
糖尿病の診察を拒む患者様には「あなたに健康になってもらいたいだけです」とブレずにきちんと伝えることが大切です。
積極的に糖尿病の危険性を訴え、受診を促していきましょう。
こちらの動画は2018年6月23日に開催されたDoctorbook academy DHスキルアップシリーズ「歯科衛生士のための糖尿病セミナー」を映像化したものです。ぜひシリーズでご覧ください。
歯科衛生士のための糖尿病セミナー(土屋 和子先生)
糖尿病患者を診察するときに知っておきたいこと(富田 益臣先生)
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