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2022年6月10日(金) 公開

咬合の問題 #4

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3,300円〜(税込) (D+会員 0円〜(税込))
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    • 00:05 〜 咬合の問題
    • 00:41 〜 咬合の症例
    • 00:55 〜 エナメル質が剥離する原因
    • 01:20 〜 動水力学説により起こる知覚過敏
    • 02:01 〜 歯牙破折について
    • 03:16 〜 ストレス反応について
    • 04:09 〜 偏桃体とは
    • 04:27 〜 ストレス反応の流れ
    • 05:28 〜 脳梗塞や心筋梗塞の原因
    • 05:41 〜 糖尿病悪化の原因
    • 05:50 〜 ストレスと口腔内
    • 06:14 〜 歯周病の原因菌
    • 06:30 〜 脳出血の原因菌
  •  カリエスもほとんどない、歯周病でもないという状態であったとしても食いしばり噛み締めによって、咬耗はできてしまいます。
    そして咬耗になっている人は口腔内の頬や舌に形がついているのが特徴です。
     
    エナメル質が剥離する原因は「メカニカルストレスによる」という風に考えられています。
     
    力のかかる方向で欠損してくる部位がある程度分かり、往復に動いていた場合は中心部が欠損します。
     
    知覚過敏を患者さんが訴えた時も、まず考えなければいけないのは『動水力学説』です。
     
    つまり、咬合力がかかることによって象牙細管の中の圧力が変化します。
    圧力が変化すると、歯髄や象牙質の部分にある神経細胞に刺激が加わります。
    刺激が加わると象牙細管の中の組織液が動くということです。
    この動きによって象牙質と歯髄の間にある神経細胞が刺激されるということになります。
     
    歯の破折の原因は、外傷・歯ぎしり・歯の神経を抜くことによる歯質の劣化が考えられます。
    破折を起こしている周辺の状況とストレスの関係を診査することが重要です。
    歯の咬耗・歯の破折・修復物の脱離が多発している場合は、注意して診てください。
     
    咬合咬耗して中の金属が見えたり、短期間で歯周病が進行するといったことも、メカニカルストレスが関与していると言われています。
     
    私たちが考えるべきことは、「体の中で何が起こってるのか」ということです。
     
    ストレス・恐怖・不安を感じると脳にある神経細胞の集まりである『扁桃体』が最初に反応して、ストレスなどを身体全体に広げます。
    ストレス反応を引き起こす引き金になるということです。
     
    ストレスが生じると偏桃体が反応し、自律神経・ホルモンの分泌・情報伝達に関わってる『視床下部』に伝わります。
    次にストレスホルモンを分泌する『副腎』に伝わります。
    『コルチゾール』『アドレナリン』『ノルアドレナリン』というのは、ストレスホルモンとして全身に移動します。
     
    副腎から分泌されたストレスホルモンが血流に乗って全身を駆け巡り、体内の様々な臓器に指令を伝えます。
     
    ストレスホルモンの増加によって血小板が結合して血液が固まりやすくなります。
    これが脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。
     
    肝臓では、肝臓に蓄えられた糖分が血液中に放出されます。
    これにより糖尿病が悪化してしまいます。
     
    これらのことから分かるように、ストレスは見逃せません。
    それが顕著に見た目でわかるのが口腔内ということになります。
     
    ただ咬耗している、口腔内の頬・舌に圧痕がついてると言うだけでなく、相当なストレスがかかってるんだと判断する事が大切です。
     
    例えば、ストレスホルモンによって血漿成分から鉄分が切り離されると、細菌が鉄分を摂り込みます。
    これによって歯周病の原因菌であるPg菌の活動が活発化します。
     
    さらに、活発化した細菌が血管を突き破って脳出血を起こしている原因菌としてミュータンス菌が挙げられます。
     
    まだまだ研究が必要な分野ですが、口腔内の細菌というのは口腔内だけの影響にとどまりません。
    2000年以降、全身と口腔の関係はだんだん知られるようになりましたが、まだまだ奥深いものがあると思います。
    動画をご覧いただいて、ぜひご確認ください。


    こちらの動画は2018年6月23日に開催されたDoctorbook academy DHスキルアップシリーズ「歯科衛生士のための糖尿病セミナー」を映像化したものです。ぜひシリーズでご覧ください。

    歯科衛生士のための糖尿病セミナー(土屋 和子先生)
    糖尿病患者を診察するときに知っておきたいこと(富田 益臣先生)

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