「30 Under 30」Serendipity年間コース第2回《参加レポート》症例相談システムについて
目次
30 UNDER 30とは
症例相談システム
Serendipity年間コース第2回の様子
おわりに
30 UNDER 30とは
詳しくはこちらを御覧ください。
→「30 Under 30」1期生卒業式/2期生入学式参加レポート
症例相談システム
今回は「30 Under 30」会員特典のひとつである『症例相談システム』について少し掘り下げてご紹介させていただきます。
「学ぶことを、もっと身近に」を旗印にスタートした「30 Under 30」ですが、年間ハンズオンコースは2,500名を超える会員の中から、各期につき各コース選出された30名ずつのみしか受講できません。
そこで「30 Under 30」では、年間ハンズオンコース以外にも様々な会員特典が用意されています。
そのひとつが『症例相談システム』です。
「日々の臨床に関する疑問をその道のエキスパートの先生に手軽に相談できたら…」
そんな声に応えたシステムです。
歯科医師しか入れないクローズドな場で、自由に症例相談できる掲示板となっています。
個々のキャリアによって、日々の臨床に関する悩みは様々ですよね。
キャリアのまだ浅い先生であれば
「もしかしたら基本的なことなのに理解できていないかもしれない」
「こんなこと聞いたら何もわかっていないと思われるのでは…」
といった不安もあるはずです。
「30 Under 30」は若手歯科医師限定の場なので、そういった不安をお持ちの先生でも気軽に質問しやすいと思います。
質問に対しては各分野のエキスパートの先生が丁寧に答えてくれます。
Serendipity年間コース第2回の様子
インストラクターの松丸悠一先生
無歯顎患者における解剖学的ランドマークの確認から、印象における注意点や技術的なポイントなど細かい部分まで解説していただき、総義歯のベーシックな部分についての理解を深めることが出来ました。
受講生が各自持参した石膏模型などを用いながらランドマークの確認の実習や、人工歯排列の実習により、頭での理解のみならず手技への落とし込みへと繋げていきます。
1日目の終わりには懇親会も開催され、松丸悠一先生をはじめ協賛クリニックの先生方や、1期生の一部の先生方も参加されました。
また、今回から受講生によるランチョンセミナーも始まり、同世代の先生方のプレゼンに対して受講生同士の活発な意見交換もあり大いに盛り上がりました。
インストラクターを務めてくださった松丸悠一先生、第一回につづき会場をご提供していただいた宮崎真至先生はじめ、日本大学歯学部の先生方および関係者の皆様、そしてこの機会をご提供していただいた「30 Under 30」浦濱隼人代表理事をはじめスタッフの皆様、協賛企業・クリニックの先生方にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。
おわりに
今年の11月10日に「30 Under 30」プレミアムセミナーが開かれます。
年間コース受講の選考会を兼ねたガイダンスも行われます。
前述のように年間コースは今期から「PASSION」に加え「Serendipity」が新設されましたが、来期はさらに「WILL」という新コースが加わります。
受講可能人数も30人×3となるため受講できるチャンスがさらに増えそうですね。
また、プレミアムセミナーでご講演していただく先生方も決定しました。
山﨑長郎先生、熊谷崇先生、与五沢文夫先生です。
言わずと知れた著名な先生方ですが、なかでも熊谷崇先生に今回ご講演していただくことになった経緯をご紹介させていただきます。
熊谷先生は、山形県酒田市で地域社会を巻き込んだメンテナンスシステムの構築によって世界中から注目され、その取り組みは、『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合ビジョン)にも取り上げられました。
そんな熊谷先生ですが、実は約10年前の東日本大震災のチャリティーセミナーでの無報酬講演を最後の講演と位置づけ、以後すべての講演依頼を断り、一度も表舞台に姿を現すことはありませんでした。
「講演活動に残りの歯科医師人生を費やすよりも目の前の患者さんを一人でも多く救いたい」というのがその理由だったそうです。
熊谷先生の最後のご講演を目に焼き付けようと、ファイナル講演には日本のみならず世界中から1,200名を超える聴衆が集まったといいます。
しかし今回、発足からわずか2年で2,500名以上の若手歯科医師が一堂に会し、これからの歯科業界、歯科医療、歯科医師人生を真剣に考えようという「30 Under 30」のためならば、「老婆心ながら、歯科医師人生の集大成となるメッセージを届けたい」とおっしゃっていただき、今回のご講演が実現したそうです。
「あれから10年近くの歳月が流れたが、日本社会の少子高齢化や医療制度は深刻度を増し、歯科医師の力がこれほどまでに求められている時代はない。豊かな社会を実現できるのはこれからを担う若い世代の歯科医師であり、40年以上、臨床を追求してきたからわかることを、若手歯科医師へのギフトとして贈りたい」
2019年11月10日が本当に最後のご講演になると思います。
熊谷先生の魂のメッセージ、是非、聞きに来てください。
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