「30 Under 30」1期生卒業式/2期生入学式《参加レポート》
「30 Under 30」とは
「30 Under 30」とは、30歳前後の歯科医師30名限定で実施される、世界トップレベルの臨床家が提供する若手向け卒後研修プログラムです。
このプログラムは、意欲と資質がある若手歯科医師が、世界レベルの歯科医師をメンターとして、歯科医師として必要な基本的な臨床技術や職業倫理を身につけることにより、将来の歯科界を担える人材を輩出していくことを目的としています。
2017年に浦濱隼人代表理事が立ち上げ、山﨑長郎先生が監修を務める「30 Under 30」はすでに会員数1800人を超え、この世代のスタディーグループとしては世界最大級の規模を誇ります。
「卒業して数年。臨床するにはとりあえず困らなくなってきたけど自己流になってきているような気がしてなんとなく自信がない」
「まわりの同世代の先生と比べて自分の臨床レベルはどのくらいの位置なんだろう」
「勤務先の院長先生は優しくていい先生だけど、年齢も歯科医師としてのキャリアも自分より上すぎて相談しづらい部分がある」
「セミナーで学んだことを実際の臨床に生かせてない」
「ハンズオンコース受けてみたいけど費用が高すぎて…」
まだ歯科医師としてのキャリアが浅い先生方のなかには、こういった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「30 Under 30」では
①世界レベルの臨床家から、基礎を学ぶ
②志高い同世代の仲間との出会い
③12か月間のハンズオンコースが無償で受講可能
④習得までを意識した研修後のフォロー
これらを通して若手歯科医師の悩みの解決に取り組んでいます。
12カ月間のハンズオンコースは年1回開催されるプレミアムセミナー受講者の中から厳正な選考により選出された30名のみ受講できます。
また、年間コースの受講以外にも会員には以下の特典があります。
これらすべてが協賛企業、協賛クリニックのバックアップにより無償で提供されています。
会場の様子
会場は1期生、2期生をはじめインストラクターの先生方や協賛クリニックの先生方も参加され賑やかで活気ある雰囲気でした。
監修 山﨑長郎先生
日本大学歯学部付属歯科病院 病院長 宮崎真至先生
監修を務める山﨑長郎先生や日本大学歯学部付属歯科病院 病院長の宮崎真至先生をはじめインストラクターの先生方の挨拶がありました。
宮崎真至先生は「この30 Under 30はこれまでに類を見ない革新的なプロジェクトである」と述べられ、一般社団法人が全国規模のポストグラデュエートコースを展開していくこの取り組みを評価されていました。
1期生MVP表彰式
1期生卒業式では、メンバーの中からMVP6名が発表され、選出された先生方には来年パリで開かれる国際歯科医学会への招待という副賞が贈られました。
2期生「PASSION」
2期生「Serendipity」
昨年は「PASSION」の1コースのみでしたが、2期目である今年からは「PASSION」に加え「Serendipity」コースが新設され、2コースでの実施となります。
年間コース受講はまだまだ狭き門ですが、今後コースを増やしていくことで受講可能人数を徐々に増やしていくとのことでした。
その後の懇親会は、インストラクターの先生方との距離も近く、和やかな雰囲気で行われました。
おわりに
最後に「30 Under 30」からのメッセージです。
米国では、歯科医師は「なりたい職業ランキング(第1位)」と 子供たちから憧れられる職業だといいます。
同じ職業であるにも関わらず日本では歯科医師222位に次いで、歯科技工士264位という厳しい現実。
我々は、この現実をどのようにとらえればよいのでしょうか。
歯科医師という職業が極めて専門性が高く、人々の命とつながっていること。
真面目な仕事をすれば多くの人々から感謝され、やりがいに満ちあふれ、物心両面の豊かさを得ることができる魅力的な職業であること。
こうしたことが伝わっていない現実があります。
医療という人間の根幹にかかわる仕事が、職業としての魅力に欠けるようであれば、歯科業界、ひいては社会の衰退は自明のことでしょう。
日本でも、歯科医師が「なりたい職業ランキング」トップ10に入る日が来る。
そんな願いがあります。
これまで第一線で臨床を追求してきた歯科医師が、これからの日本の歯科医療を背負う若手歯科医師へと想いと技を伝承し、次の世代へと継承していく。
そして、ゆくゆくはこの「30 Under 30」から、世界レベルの臨床家を輩出する-
若手歯科医師に機会を 日本の歯科医療に未来を。
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