2019年5月10日(金)

アメリカ歯内療法学会(AAE)2019《参加レポート》

2019年4月にカナダのモントリオールで行われたAAE(アメリカ歯内療法学会)の年次総会の参加レポートです。

アメリカ歯内療法学会(AAE)2019《参加レポート》

 

目次

はじめに

学会1日目

1:Dr. Yoshitsugu Terauchi

2:Dr. Jarom Ray /Dr. James Wealleans

3:Dr. Anil Kishen /Dr.Hagay Shemesh

 

はじめに

毎年開催されるAAE(アメリカ歯内療法学会)の年次総会に参加してきた。

著者がAAE年次総会参加するのは2016年以来であったのでとても楽しみにしていた。

開催地は毎年持ち回りで変わりアメリカ国内である事が多いが、今年はカナダのモントリオールで開催された。

AAE(アメリカ歯内療法学会)会場

モントリオールはカナダのパリとも称され、フランスを思わせるような美しい旧市街と近代的な町並みが特徴である。

それもそのはず、住民の大半はフランス系の移民である。時差は日本より13時間遅れているので日本を出発すると到着後は半日前になる。

 

歯内療法に関しここ数年で着目を浴びつつあるのがVital Pulp Therapy(生活歯髄切断法=VPT)であり、今回の主眼はこれにあった。

学会自体の開催は10-13日であるが9日は準備日で登録やその認証などができここでパスがもらえる。筆者も9日の到着であったため事前認証を済ませる予定にしていた。

実際はモントリオール国際空港(正式名称はピエール・エリオット・トルドー空港)に定刻通り到着後、受託手荷物を受け取るまでに1時間以上かかったためホテルに到着した頃には受付時間は過ぎていた。

また折しもその日は一番寒い日で吹雪いておりフライトの疲れもありホテルで早く暖まりたかったので断念した。

AAEでは他の学会でも同様に同じ時間に複数のプレゼンが行われるので自分で見たいプレゼンをチェックしタイムスケジュールなど確認する。

会場では無料Wi-Fiスポットがあるので携帯電話やタブレットなどからも確認できる。気になったのはプレゼンをお気に入りに入れる機能もあるので一目瞭然で便利である。

吹雪

よく見ると吹雪いているのがわかる。18時半くらいでもまだ明るい。

 

学会1日目

日本で事前登録を済ませていたので、メールで登録証(QRコード)が送られてきていた。それを受付でスキャンしてもらうだけで非常に簡便である。

最初に向かったのがエキシビジョンホールで毎年、業者があつまりミニデンタルショーが行われる。その場で商品を買えたりするが現物は通常持って帰れず別送となる。

前回のAAEでは公式スクラブがその場で買えたので今回も聞いてみるとウェブサイトから注文してくれとのことでとても残念。

 

1:Dr. Yoshitsugu Terauchi

「PREDICTABLE AND MINIMALLY INVASIVE RETRIEVAL OF SEPARATED INSTRUMENTS」

PREDICTABLE AND MINIMALLY INVASIVE RETRIEVAL OF SEPARATED INSTRUMENTS

今回のAAEにおける唯一の日本人スピーカーで、会場も300-400人ほど入るかなり大きい場所で盛況であった。

ファイル破折は自分がせずともエンド専門医であれば除去依頼やマネジメント依頼がくるので熟知しておく必要がある。また表題のように除去をする場合でも最小限の切削にする必要がある。

著者の考えでは切削量が多くなることが見込まれる場合は、必ずしも根管内経由で取るよりも外科的に除去をしたほうが保存的な場合もあるだろう。外科的な処置を好まない患者や外科的侵襲に耐えられない患者もいるのでケースバイケースかもしれない。

 

2:Dr. Jarom Ray /Dr. James Wealleans

「TARGETED ENDODONTIC MICROSURGERY THIS CHANGES EVERYTHING」

TARGETED ENDODONTIC MICROSURGERY THIS CHANGES EVERYTHING

写真のようなステントを使用しピンポイントで歯根端切除をおこなう。

これを使用する意図としては上顎6の口蓋根管や下顎5,6で根尖部に下歯槽神経が走行してる場合などの難症例である。

またケースにもよるがフラップレスで行っていた症例もある。コストの問題やラボとの連携が解消されればとてもよい方法に感じた。

 

3:Dr. Anil Kishen /Dr.Hagay Shemesh

「ASYMPTOMATIC PERIAPICAL RADIOLUCENCY TO TREAT OR NOT TO TREAT」

ASYMPTOMATIC PERIAPICAL RADIOLUCENCY TO TREAT OR NOT TO TREAT

無症状の根尖性歯周炎は治療するのかしないのか、は専門医としては悩ましい問題である。

結局の所はケースバイケースであるが、治療をするorしない場合の利益と不利益を理解し患者と相談しながら決める必要がある。

 

続きはこちら→2日目:アメリカ歯内療法学会(AAE)2019《参加レポート》

 

 

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