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【人気動画】低侵襲で失敗しないインプラントの治療計画

2020年2月10日(月)

大阪府でご開業の赤野先生にリッジプリザベーションと抜歯即時埋入についてご説明して頂きました。
先生は項目ごとに論文を用いており疑問を解決していただけるかと思います。

抜歯後の骨の変化

抜歯後12ヶ月で50%の骨幅が失われます。
それは薄い頬側骨の吸収によるものです。

インプラントにより骨を維持できるのか?

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この論文からは抜歯してそのままの部位とインプラントを埋入した部位の頬側骨の吸収には差はありませんでした。


インプラント周囲の血流

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天然歯とインプラントの最大の相違点は歯根膜が無いことです。

インプラント側からの血液供給はない為、解剖学的要件で薄い頬側骨は吸収しやすくなります。


リッジプリザベーションの時にメンブレンは必要か?

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resorbとnon-resorbの有意性はありませんが、
メンブレンを使用した方が骨吸収量を減少することができます。

骨吸収を完全に抑制できるわけではないがメンブレンの使用は効果があると言えます。


移植材を使用するメリット

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移植材を用いる事で新生骨の生成を誘導することができます。

その中で理想の移植材について言及しており、急速に代謝転換し、抜歯窩を満たすvital boneを産生し、同時に顎堤を維持する移植材であるとしています。


移植材の種類はどれが良いのか?

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歯槽堤の形態的変化には有意差がないが、新生骨の割合ではAllograftが最も良い値を示したため優位であると示唆されます。


骨欠損形態による違い

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メンブレンがなくても骨壁から1mm程度の骨欠損は治癒するが、

メンブレンを用いると2.25ミリの骨欠損が治癒しているが、

頬側骨の裂開が存在すると優位に骨再生量が減少する結果となりました。


フラップレスは効果あるか?

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フラップレスは骨吸収量では有意差は無かった。

審美部位では無ければフラップをきちんとあけることが推奨されます。


総括

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リッジプリザベーションは頬側骨の温存、造成または審美部位には効果があるとの結果になりました。

このようにどのような条件であればリッジプリザベーションをすべきなのか、また抜歯即時埋入で対応可能なのかデータを裏付けとしてわかりやすくご解説頂きました。

少数歯のインプラント治療にも活かせる知識ですのでぜひ参考にされてください。

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