【人気動画】高維持力フルデンチャーを作る臨床テクニック
目次
総義歯の維持面に関して
総義歯の維持面は大きく4つあります。
義歯床粘膜面と辺縁は印象採得により、研磨面は咬合高径の決定後、咬合面は人工歯配列によりそれぞれ維持を得ることができます。概形印象、精密印象、フレンジテクニックと様々な方法を用いてより安定する義歯を作製していきます。
概形印象の採得方法
概形印象は義歯製作上最も大切な工程です。概形印象により期待できる維持の項目はいずれも粘膜面との適合が良好であることが条件となります。
概形印象採得時は混水比を15~20%増したアルジネートにより無圧的に行うことが重要です。
精密印象の採得方法
高維持機能総義歯では個人の被圧変位量を正確に印象することを重視しています。
今回は被圧変位量を反映した選択的加圧印象法と筋圧形成、辺縁封鎖を行う選択的加圧印象方について解説していただきます。
最後に酸化亜鉛ユージノールペーストを用いて印象採得を行います。
硬化待機時間中や硬化後、石膏を注ぐ際にもひずみが出にくいといった特徴があります。
研磨面形態の決定とフレンジテクニック
咬合高径の決定後に行い、顔面の左右のバランスや口腔周囲の失われた筋肉をソフトプレートワックスに印記する様子です。リップサポート等の機能と審美性の回復のために有効です。
咬合面維持の方法
高維持機能総義歯ではスイスのチューリヒ大学のgerber教授が考案した物を用います。
レデゥースドオクルージョンとは両側性リンガライズドを基本とし咬合のベクトルが顎堤に垂直に加わることにより義歯の維持力が向上する考え方です。
規格模型の重要性
口腔内の継時的に比較的変わりにくい点をランドマークとし制作した模型です。
顎堤形態、口腔咀嚼習慣、以前の対向関係、旧義歯の刺激や力の方向、有歯顎時代の歯牙の位置など様々な情報を得ることができます。
顎位が安定しない場合の対処法
顎位が定まらない患者や顎関節が異常に吸収している患者に有効な方法として治療用義歯があります。
治療用義歯では動的印象採得ができることと、適切な顎位を模索することができることが大きな特徴です。
総義歯治療は奥が深い分野ですが今回実際の治療の動画等を配信させていただいております。
是非参考になさってください。