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【人気動画】歯科医院で栄養士をフル活躍させる方法〜患者さんのための歯科栄養士教育とは〜

2021年2月17日(水)

今回の動画では管理栄養士、健康咀嚼指導士である田中美智子先生が、歯科医院で栄養士が食育活動や栄養指導などを通して活躍する方法について具体的にわかりやすく解説してくださっています。

そしてメンテナンスやMFTは栄養指導や食育と深く関わりがあり、栄養士が歯科医院で働くことで、とても重要な役割を果たすことができます。

栄養士を採用してみたいと考えている方、興味はあるけれど採用してからどのような教育方法をしていけばいいかわからないとお悩みの方は、ぜひご覧になってみてください。

第1章 栄養士・管理栄養士とは

◆栄養士、管理栄養士とはどんな仕事をするの?
個人または、集団に対して…
・食事や栄養の指導を行う
・献立の作成、食材の発注
・栄養素の計算

など食事の管理を全般的に行うことが栄養士、管理栄養士の仕事です。

●管理栄養士と栄養士の違いは?
【管理栄養士】
厚生労働大臣の免許を受けた国家資格
・栄養指導のための企画や傷病者に対する療養のために必要な栄養指導、大規模給食施設における管理業務や労務管理
病院や診療所では診療報酬、高齢者施設では、加算が取れる←栄養士と一番大きな違い!

【栄養士】
都道府県知事の免許を受けた国家資格
・栄養学に基づいて栄養バランスのとれた献立の作成や調理方法の改善等、栄養面から健康的な食生活のアドバイスをする

田中先生の動画では、管理栄養士栄養士の養成方法、免許交付数の推移やどのようなカリキュラムを学んでいるか、主な就職先などを詳しく、わかりやすく解説されています。

●第1章 栄養士、管理栄養士とは

●栄養士としての就職先は限られている

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栄養士として働ける場所はかなり少なく、就職先が限られてしまうのが現状です。その理由に、給食施設は全国に9万施設ほどありますが、そこで働く栄養士には定員が決まっていたり、財務的に少人数しか雇えなかったりすることがあります。

また、栄養士は定着率もいいため、働いている方が退職または離職してからでないと求人の空きが出ないという現実があります。

そして現在では、新たな就職先として薬局や”歯科医院”が増えてきていて、栄養士が活躍できる職場が少しずつ広がってきています。

●第1章 栄養士、管理栄養士とは

第2章 一緒に働く際のポイント

●歯科医院側と管理栄養士の食い違い
田中先生のご経験では、栄養士を採用したのはいいけれど、教育方法や活躍させてあげる方法がわからず、結果的に栄養士の個々のスキルの任せてしまうというといことが起きるケースが多いそうです。

つまり歯科医院側と栄養士側との食い違いが生じてしまうということです。

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歯科医院側:大きな期待や思いを持って、採用したのだからこれからすぐに栄養指導をして
もらえる!

栄養士側:大きな思いと不安感を抱きつつも採用されたのだから栄養士の受け入れ体制や、教育体制、仕事内容整っている!

しかし実際栄養士側には、
・新卒のため栄養士として働いた経験がない
・歯科医院での臨床経験がないため、歯科医院で働くイメージができない
・歯科医院での用語がわからない
・歯科スタッフとの関わり方が分からず、馴染めない

そのため、少しずつしかステップアップができず、歯科医院側が栄養士の寄り添う支援がとても重要となってきます。

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【栄養士を採用する際に歯科医師側が必要なこと

1.栄養士が今までどのような勉強をしてきた、どのような仕事をしてきたなど、仕事を理解すること
2.はじめから全部を任せるようなことはせず、少しずつで、高くは望まない
3.歯科衛生士や歯科助手などのスタッフと同じように栄養士も扱っていく
4.新卒の場合には、教育係をつけてまずは働くということに少しずつ慣れていってもらう
5.栄養士としての研修やスキルアップの場を設けてあげる

【栄養士を採用する際にスタッフ側に必要なこと

1.管理栄養士の仕事を理解するために、食生活に興味を持つ
2.歯科知識の教育
3.歯科医院の同じスタッフとして、共に学び合う気持ちを大切にする
4.栄養士が安心安全に働ける環境づくり

◆栄養士が歯科医院でできる食育や栄養指導
下の画像のように、小児歯科、訪問歯科、一般歯科、矯正歯科それぞれに来院される患者さんのニーズは異なるため、それぞれの歯科医院、患者さんに合った食育や栄養指導またはイベントやセミナーなどを行なっていきます。

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◆栄養士への教育と今後
●歯科栄養士のラーニングピラミッド(下記の画像より)
【下】半年から一年ほど
栄養士だからといってはじめから栄養士指導や食育ばかりするのではなく、歯科医院のスタッフの一員として、医院の仕事の流れや受付業務や歯科助手の仕事に慣れていきます。そしてどのような患者が来院しているのか観察をしていきます。

そして、栄養士自身も歯科医院での流れを観察しながら、この部分で栄養指導が必要なのではないか、食育のアドバイスをしたほうが良さそうだな、などということを考えていきます。

【中】
院長先生や歯科衛生士などの歯科医院内のスタッフに対して栄養指導や食育指導などのロールプレイを行なっていき、カウンセリング力やプレゼン力を身につけていき、少しずつスキルアップをしていきます。

【上】
今までの経験をもとに患者さん相手に、食育や栄養指導を行なっていきます。さらに歯科医院内でのチームワーク力や栄養士としての決断力もついてきます。そのため、院長先生から患者さんの管理を任されるなど、院長の右腕として活躍することも可能となります。

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●第2章 一緒に働く際のポイント

第3章 教育と今後

●歯科栄養士を中心とした食育推進のPDCA

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患者さんへの栄養指導は栄養士が中心となって行いますが、決してすべてを栄養士1人で行うわけではありません。院長先生の見守りのもと、さらに他の歯科医院内スタッフと連携して栄養指導を行なっていきます。

それが上の画像にあるような「PDCAサイクル」となります。動画では田中先生がこのPDCAサイクルの流れについてさらに細かく、わかりやくすく解説してくださっているのでぜひご覧になってみてください。

●第3章 教育と今後

●業務内容の変化〜1年目・2年目・3年目〜
こちらは田中先生が実際に指導されている栄養士の実例です。
〜1年目〜

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上の画像を見ていただきますと一目瞭然ですが、1年目はほとんどが歯科助手業務です。5
%の栄養士業務は、田中先生が開催されている離乳教室の見学と離乳食レシピの作成と発表のみとなります。1年目はとにかく歯科医院で働くということに慣れていくということが一番メインになるようです。

〜2年目〜

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2年目においても、1年目とほぼ同じように歯科助手業務を主に行なっていきます。2割の栄養士業務では、離乳食教室を通して患者さんと関わることに慣れていったり、さまざまなセミナーに参加したりして、栄養士としての知識を深めていきます。

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〜3年目〜

3年目は、栄養士としての業務を少しずつ増やしていきます。間食指導や虫歯の予防コンサルなどを新たに始めています。新人が入ってきたこともあり、新人教育の業務を任せたり、歯科助手業務も7割こなしたりと、3年目でも栄養士業務のみを行うということはありません。

◆管理栄養士を採用するメリット
●歯科医院の状況の変化は?
・歯科医院の見学依頼が増加
・新患数増加で売上アップへつながる(3歳以下の初診患者さんが月一桁から20人アップ!)
・3歳以下の子供が長く通い続けられる歯科医院へ貢献できる

●院長から見た栄養士採用のメリット
・栄養士としての向学心やプライドを持ったいい人材を採用しやすい
・人の健康を支えていくという同じ方向性、仕事観を持ちやすい
・離乳食教室や栄養指導をするにあたって、専門知識と栄養士という肩書きで患者様から信用を得やすい

さらに次の画像のように、栄養士の採用は他院との差別化を図ることができ、歯科医院にとっても、患者さんにとっても、かなりメリットであることがわかります。

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そして歯科医院にとっては、患者さんの獲得や安定経営というように、患者さんのかかりつけ医として定着し、安定収入にもつながる大きなメリットとなってきます。

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●第3章 教育と今後 

最後に…

今回は、管理栄養士、健康咀嚼指導士である田中美智子先生の動画「歯科医院における栄養士を活躍させ、食育活動、栄養指導を推進させるための方法」より、
「歯科医院で栄養士をフル活躍させる方法〜患者さんのための歯科栄養士教育とは〜」を紹介させていただきました。

歯科医院での栄養士採用に興味のある方、採用に前向きな方には、ぜひ田中先生の動画をご覧になっていただき参考にしていただければと思います。

最後までご一読いただきありがとうございました。

【歯科医院における栄養士を活躍させ、食育活動、栄養指導を推進させるための方法】
●第1章 栄養士、管理栄養士とは
●第2章 一緒に働く際のポイント
●第3章 教育と今後

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