今日から使える✨️魔法の言葉【二人三脚!プラークコントロール】

「セルフケアの動機づけが難しい」
「磨いているけど、磨けていない」
「どんな指導をすればいいか分からない」
日々の診療でそんな場面に直面することはありませんか?
プラークコントロールは歯科衛生士と患者さんの二人三脚。
一方的な指導ではなく、信頼関係を築きながら“一緒に一歩ずつ”歩むことが、行動変容への第一歩です。
歯科衛生士の言葉がけでセルフケアが変わる“魔法の一言”とは?
一方的な指導はNG。信頼関係から始めよう

プラークコントロールは、歯科衛生士と患者さんの共同作業です。
「忙しくて時間がない」「家族を優先してしまう」など、患者さんの背景にはそれぞれの理由があります。
その想いを理解し、寄り添う姿勢こそが継続的なセルフケアを支える土台になります。
セルフケアが続かない3つの「ない」

動機づけが難しい患者さんには、次の3つの“ない”が隠れていることが多くあります。
1.時間がない
2.習慣がない
3.興味・関心がない
この3つの課題を見極め、タイプ別に寄り添うアプローチを取ることが大切です。
1. 時間がない患者さん

🪥丁寧に磨く時間を確保する
24時間に1回でOK。回数よりも“丁寧さ”を重視。
🪥効率的に磨けるケア用品の見直し
毛先の開いた歯ブラシは除去率が40%まで低下。交換時期を守ることが大切。

🗣 配慮の言葉がけ
「お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございます。」
「大変な日々だからこそ、私もお役に立てたらと思います。」
「効率的に磨けるポイントをお伝えしてもよろしいでしょうか?」
2. 習慣がない患者さん

“なにかひとつ”から始める
小さな行動変化が新しい習慣を生むきっかけになります。
歯磨きをプラスのイメージに
丁寧なプロフェッショナルケアを体験してもらい、
“面倒”から“爽快感”へ意識を転換。

🗣 前向きな言葉がけ
「ご自身の歯磨きだけでこんなにツルツルになります!」
「最初から満点を目指さなくて大丈夫です。小さくコツコツといきましょう♪」
「まずは歯ブラシで60点を目指しませんか?」
3. 興味・関心がない患者さん

現状と未来を“見える化”する
PCRやBOP、染色写真などで視覚的に理解を促す。
“自分ごと”として意識を高める
検査結果を手に取ってもらい、自身の言葉で説明してもらう。
“他人事”から“自分事”に変えることが行動変容の第一歩。

🗣 寄り添う言葉がけ
「このままの状態が続くと、○○さんの5年後の健康が少し心配です。」
「今の段階であれば、ご自身の歯磨きだけで改善できます。」
「未来のために、今できることをお伝えしてもよろしいでしょうか?」
継続を支える“魔法の言葉”

患者さんにとって“続けること”が一番難しい。
そんなとき、たった一言が大きな励ましになります。
✨ 魔法の言葉①
「これからも二人三脚で、健康なお口を維持していきましょう!」

「改善があるのは○○さんの日々の努力の賜物です。」
プラークコントロールは“二人三脚”。おすすめ動画のご紹介

まとめ
✅指導ではなく“伴走”の姿勢を大切に
✅「3つのない」(時間・習慣・関心)に応じた支援を
✅感謝・共感・承認の言葉がけで信頼を築く
✅歯科衛生士の一言が、患者さんの継続力を支える
単なるブラッシング指導にとどまらず、花粉症や口呼吸といった生活背景に合わせたアプローチや、最初の声かけの大切さを解説。
歯石除去やスケーリングだけでなく、褒め言葉や意外な質問で患者のモチベーションを高める具体的なテクニックを学べます🌟
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この連載では、歯科衛生士の日々の臨床に役立つヒントを、やさしく丁寧にお届けしていきます。
次回も、ぜひお待ちくださいませ。