【人気動画】歯周治療成功の秘訣とは〜炎症のコントロール〜
今回の動画は筒井歯科医院院長である筒井祐介先生が歯周治療の基盤である炎症のコントロールや低侵襲を可能にした歯周外科処置、M-MIST症例にフォーカスし、診査・診断・治療動画・予後までをわかりやすく解説してくださっています。
圧倒的な手技を持ちながらも患者さん背景に気を配りながらの治療や、症例を用いわかりやすく丁寧に歯周治療を解説してくださっているため、臨床にも大変役立つ動画となっております!
M-MISTに興味のある方や歯周治療に基盤を見直したい方はぜひ動画をご視聴ください!
第1章 炎症と力のコントロールを主軸とした歯周治療を行うために
●炎症と力にコントロールを主軸とした歯周治療を行うために歯周基本治療はもちろんのこと、矯正治療、歯周外科治療、補綴治療を組み合わせて行います。
●症例1(52歳 女性 1990年初診)
顕著にフレイアウトがみられ、その後矯正治療を行い、フラップやGTRの歯周外科治療、補綴治療を開始しました。
治療完了から26年後の状態が下の写真になります。
26年経過しても1本の欠損もなく、ペリオの状態も良好なままです。そして下の写真が治療開始時と26年後のデンタルの比較です。
また下の写真は10枚法とプロービングデプスです。中等度〜重度の歯周病であることが分かります。
その後歯周基本治療、矯正治療を行い、エムドゲインを用いた再生治療を行なっています。下の写真は治療後の写真で、初診から11年経過した写真です。
そして下の写真は10枚法とプロービングデプスです。プロービングデプス、BOP共にかなり収束してきている状況です。
矯正治療、歯周外科、補綴を組み合わせた炎症と力のコントロールに基づいた歯周治療を行うことで良い治療結果を得ることができていると筒井先生はおっしゃっています。
筒井歯科医院では、患者さんそれぞれの状況に合わせて矯正治療、補綴治療、外科治療を組み合わせて治療を行なっています。
第2章 MIST M-MISTについて
●MIST M-MISTについて
・骨欠損に関わらず頬側に切開を入れることが原則
・頬側に最小限のフラップを開けてその部分からアプローチをする
・頬側のみからアプローチするものをM-MIST、舌側口蓋側共に剥離する方法をMISTと言います
・切開線の長さは2mm以上、剥離する歯肉も2mm以上必要
・適応症としては、限定した骨欠損の場合にはM-MIST、口蓋側まで骨欠損がまわっている場合には原則MISTで対応します。
下の画像はMISTを行なった参考症例と各術式のアタッチメントゲインの一年後の比較です。MIST、M-MISTの成績が良いことがわかります。
●症例4(57歳 女性 2015年初診)
歯列は乱れており、歯周病の相談で来院されています。下の写真は10枚法とプロービングデプスです。
全顎的に重度の歯周炎が進行しており、大部分での骨欠損、出血が認められ、厳しい状況でした。さらに、歯科恐怖症まではいかないものの、矯正治療、歯周外科、補綴治療はしたくないという方でした。そのため、まず歯周基本治療を徹底的に行うこととなりました。下の写真は、歯周基本治療後の2年後の10枚法とプロービングデプスです。
歯周ポケット、BOP共に初診時よりも改善傾向にあります。現在はSPTへ移行しています。患者さんの希望で非外科で行ってきましたが、ここまで改善させることができました。
その後、両側上顎小臼歯のBOPとポケットが改善しないため、M-MISTを提案し承諾していただき、再生療法に踏み切りました。
筒井先生の動画では実際にこちらの患者さんのM-MISTを行っている様子をご覧いただけます!とても分かりやすく、参考になる臨床動画となっていますので、ぜひご覧ください!
第2章 MIST, M-MISTについて
●今回の動画のまとめ
・筒井歯科医院では、炎症と力のコントロールが歯周治療の基軸であると考えています。そのため矯正治療・補綴治療・歯周外科治療を積極的に取り入れています。
・しかし、すべての患者に理想的な治療を行う事は難しいです。 歯周基本治療とSPTを徹底する事で、ある程度状態を維持する事も可能だが、 現在はCASE3・CASE4のような治療もBプラン、又はCプランとして患者に提示するようになってきました。(CASE3・CASE4は動画を参照)
・まだ経過が短い症例しか無いため、妥協的な歯周外科治療を行った患者さんの予後を注意深く観察していきたい。
最後に…
今回は筒井歯科医院院長である筒井祐介先生の動画「歯周治療における炎症と力のコントロールの概念」より「歯周治療成功の秘訣とは〜炎症のコントロール〜」を紹介させていただきました。
動画をご覧いただくことで、炎症と力のコントロールが歯周治療の基軸であるということが改めて理解できます。また、歯周病の治療に対してどのように歯周外科治療や補綴・矯正治療を取り入れるのかわかりやすく解説してくださっているため、日常の臨床ですぐに役立てる内容の動画です!
MIST、M-MISTを今後取り入れていきたい方、歯周基本治療を見直したい方はぜひ動画をご覧ください!
最後までご一読いただきありがとうございました。
【歯周治療における炎症と力のコントロールの概念】
第1章 炎症と力のコントロールを主軸とした歯周治療を行うために
第2章 MIST M-MISTについて